補助金を活用した越境ECで掴んだ手応え
デジタルツール補助金の支援パートナーで見つけた
CREAW:本日は宜しくお願い致します。早速なのですが、まずは久力製作所様の会社紹介をお願い出来ますでしょうか?
久力様:当社は1970年に設立した建築金物メーカーとなり、開き戸や引き戸に付属する部品、ドア製品、お風呂やトイレのアクセサリーなどを主要製品として生産しています。当社の強みとしまして、開発から請け負うことが出来る事や、中国に子会社があり、ボリュームゾーンの価格競争力に対しても強みを持っている事が挙げられます。
CREAW:章喜さんで何代目になりますか?
久力様:私で3代目です。
CREAW:そうなのですね。章喜さんの代で初めて海外に足を踏み入れたという事でしょうか。
久力様:そうですね。
2002年はまだ父が日本の社長ではあったんですが、中国での調達や製造は私が責任を持ちましょうという事で中国へ行きました。
CREAW:CREAWとの協業のきっかけはどのようなものでしたでしょうか?
久力様:日本国内のデジタルツール補助金を見つけた事がまず最初にありまして、その補助金の支援パートナーリストの中でCREAWさんを見つけた事が最初のきっかけです。
その後、補助金の運営事務局やジェトロ茨城の担当者の方の意見も踏まえて、CREAWさんにお願いする事が良いのではないかというお話しになりました。
CREAW:そのような経緯でお問い合わせ頂いたのですね。それは初めて知りました。
その時の判断基準みたいなものはあったのでしょうか?
久力様:私たちが売りたい商品がソフトクローザーと決まっていたので、商品特性に合致してそうなイメージで決めました。
また、補助金の支援パートナーリストには他の会社も掲載されていましたが、企業紹介の情報を拝見する限り、Webマーケティングの専門性や北米市場への理解などの観点から選ばせて頂きました。
1年間で10個しか売れなかった商品が
1週間で20個以上売れた
CREAW:弊社をお選び頂きありがとうございます。
最初はドアソフトクローザーの北米展開についてご相談頂きましたが、プロジェクト開始前の課題をお伺い出来ますか?
久力様:この補助金を利用する前にジェトロのAmazon出品支援サービスを利用し、商品自体は北米市場に販売していました。
既に出品開始から1年程度が経過していましたが、累計で10個程度しか商品が売れていない状況でした。一応、自社で広告をテスト出稿した際には2個程度売れるみたいな状況はありましたが、しっかりとプロにお願いして実施したらどうなるかなと気になっていました。ただ、自社で全ての広告費を賄う事は難しい為、補助金を活用してテストしたいと考えておりました。
CREAW:なるほどですね。テストで実施した広告はAmazon広告でしょうか?
久力様:そうです。ジェトロのAmazon出品支援サービスの一環で$1,000分の広告費を負担して頂ける機会があり、自社で実施してみましたが、今回CREAWさんにお願いした際の反応とは全然比べものにならない状況でしたね。笑
CREAW:今回弊社ではFacebookとInstagramを中心として、アカウントの運用改善や広告運用のサポートをさせて頂きましたが、実施してみていかがでしたでしょうか?
久力様:正直最初の段階ではプロに広告運用をお願いしてもダメだろうという消し込み実験の意味合いもありました。ただ、最初のお打ち合わせ時にターゲット設定や訴求方法についてなど、我々が知らないプランをご説明頂けた事で徐々に期待が持てるようになりました。
もしかしたらうまくいくのかもしれない、いやうまくいったらいいなと思ってました。
実際に広告を開始してからは想像以上に手応えが良く、ちょっとびっくりしてしまいましたが、その後もどんどん改良して頂けたので、波がありながらも最終的な受注数は目標よりも多い状態でした。
時が経過するごとに広告の出し方や狙いどころなどが絞られていって、かなり精度が高まったんじゃないかなという気がしていますし、広告配信が終わった後も広告を出稿していた時の3分の1ぐらいはまだ売れ続けています。嬉しい悲鳴ですが、商品欠品の危機なのでまた在庫を補充しようと考えています。
CREAW:広告配信を開始した初週からかなり売れていたような記憶がありますね。
久力様:まず月100個の目標に対して、1週目で20個以上売れてたので、最初からかなり良いペースだったと思います。
CREAW:広告配信開始前の1年間で10個程度しか売れてなかった時の状況と比べると手応えを感じることが出来たということですね。
久力様:そうですね。本当にすごい反響でした。笑
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信頼のオーラが出てる。そういったところがありますね。
CREAW:補助金期間の関係で2022年10月から2023年1月末までのサポートをさせて頂きましたが、短期間のお取り組みの中でも何か気づきが得れた部分はございますでしょうか?
久力様:当社の商品は男性のDIY好きな人と相性が良そうだという漠然とした感覚はあったのですが、それがさらに国ごとや都市ごとでの需要の違いが分かるのは収穫でした。
例えば今後BtoBを展開していく中で、カナダよりもアメリカを優先しつつ、どの都市のディストリビューターを探そうかなど、そういう方向性もはっきり分かりました。
CREAW:製品自体の改善余地についてもヒントは得られましたでしょうか?
久力様:そうですね。広告コメントで頂いた改善点は広告配信中からすぐに対策を打つようにしていましたので、対策を打つと自然にクレームは消えていくみたいな事もきちんと見えました。
例えば、最初は施工説明書の作り込みが足りないという課題がありましたが、早急に見直しを行い、施工ビデオもAmazon上にアップするなど改善していきました。
今回の経験でフィードバックをもらってすぐ対応するという部分も勉強になりました。
CREAW:仰る通り、ただ広告を出稿しておしまいというよりはその後にフィードバックをしっかり反映して改善施策をぐるぐる回していくような運用改善の意識が大切ですね。
久力様:はい。そうですね。他にもこれから金属扉に取り付ける為のネジを同梱する事やちょっとした隙間を隠す部材を追加するなど、お客様の声に対して対策を立てた部分が多々ある為、その辺のコメントはとても参考になりましたね。
CREAW:今回のプロジェクトで得た成果はどのようにお考えでしょうか?
久力様:成果としては、やっぱり実際に商品が売れた事と商品に対するフィードバックを得られた事なんですけども、プロが広告するとすごいんだなっていう事が把握出来た事も成果ですね。
CREAW:そう言って頂けて光栄です。
貴社から見てCREAWの評価出来る部分はどのような点になりますでしょうか?
久力様:こんな評価じゃあれなんですけども、代表の野口さんと最初にミーティングで顔合わせた時からいけそうな気がしました。笑
具体的な能力という事ではないのですが、言葉の説得性とか存在というかですね。
偉そうな言い方で申し訳ないんですけども。笑
CREAW:そんなこと言われた事ないので、ちょっと意外でびっくりしております。笑
久力様:私も仕事柄いろんな人と会うので、話せばわかるというか、信頼出来る事が見えましたね。
CREAW:ありがとうございます。非常に恐縮です。
久力様:信頼のオーラが出てる。そういったところがありますね。
日本の国内市場は縮小するのが見えているので
輸出を頑張りたい
CREAW:貴重なお言葉を頂けてとても嬉しいです。信頼を裏切らないようにしっかり、謙虚に頑張っていきたいと思います。久力製作所様としての今後の展望をお伺いできますか?
久力様:日本の国内市場は人口と共に縮小するのが見えてるので、やっぱり輸出を頑張りたいと考えています。今後10カ国程度に広げたいという目標がある中の1つがアメリカです。
これからAmazonの出品数を増やす事や、BtoBのディストリビューターなどにも当たっていく中で、2つ3つ柱になる製品を確立し、北米市場で目標売上を達成したいという事を考えています。
また、今度アメリカがうまくいったら、アメリカの実績を持ってカナダとかメキシコなど周辺国にも広げたいという風にも考えています。
CREAW:なるほどですね。最後に久力製作所様として製品の告知があればお伺い出来ますでしょうか?
久力様:そうですね。ソフトクローザーがやはり今1番の推しなので、宜しければ製品の動画を見て頂いて、こういうものが今日本では流行っているんだと感じてもらいたいです。
その中で他社と差別化を図ってるポイントもあるので、例えばアメリカに適した耐久性やアメリカのドアにも使えるみたいな事をチェックして頂いて、Amazonでご購入頂けるとありがたいです。
CREAW:かしこまりました。本日はありがとうございました。
久力様:引き続き、これからもよろしくお願いします。
CREAW:ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
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