クライアント様紹介 YAMATO TRANSPORT U.S.A., INC 取締役 / シニアヴァイスプレジデントオフィサー 梨本 祐児(Yuji Nashimoto) 1998年に日本のヤマト運輸へ入社。 2005年 […]
カリフォルニア最大規模の日系イベントを黒字化した方法
クライアント様紹介
Adentope, Inc.
(DBA: Japan Product Promotion)
代表
田口 昌孝(Masataka Taguchi)
1998年旅行会社AMNET USA入社。
AMNET NEW YORK, CHICAGO, BOSTON, ORANGE COUNTY, LA支店で勤務。
2015年にADENTOPE, INC. 設立
OC JAPAN FAIR, RISING JAPAN MUSICFEST主催。
その他にも日本の食、文化、音楽を広める事を目的として、アメリカで毎年各種イベント、コーディネートを行っています。
タイピングをしながら受け答えする
スピード感が斬新だった
CREAW:本日は宜しくお願い致します。まずは会社のご紹介をお願い出来ますでしょうか?
田口様:当社の正式名称はAdentope, Incとなり、2015年にロサンゼルスの地で創業したイベントコーディネート会社です。
元々はOC JAPAN FAIRというイベントを主催する為に立ち上げた会社なのですが、今は様々なイベントのコーディネートやイベント以外の業務も手掛けています。
OC JAPAN FAIRは2009年からカリフォルニア州のオレンジカウンティで実施している日本文化を紹介するイベントとなり、2022年で12回目を迎えました。毎年10月の3日間で開催しており、約4万人近い来場者の方々に楽しんで頂いています。また、去年からは新たに音楽フェスに特化したRising Japan MusicFestを立ち上げ、現在は主催する2つのイベント運営に注力しています。
その他にも様々な企業様のイベントコーディネートやイベントに関連したサポートを行っています。
CREAW:ご紹介ありがとうございます。OC JAPAN FAIRは今ではカリフォルニア最大規模の日系イベントといっても過言ではないと思いますし、昨年から新たに音楽フェスも始められたとの事で、着実にイベントコーディネート業が広がりをみせていますね。素晴らしいです。
田口様:ありがたい事です。
CREAW:CREAWとの協業のきっかけはどのようなものだったか覚えていらっしゃいますでしょうか?
田口様:もちろん覚えています。2016年の12月頃にOC JAPAN FAIRのプロモーションを強化していきたいと考えていた時に代表の野口さんを紹介して頂いたと思います。
共通の知人から野口さんが他の日系イベントの集客を担当していて、SNSを活用したプロモーションが得意という事を聞いた事がきっかけです。
最初お会いした時に印象的だったのが、ミーティング中にPCを開いてメモを取りながら話を聞いていた事です。
タイピングをしながらすぐに情報を調べて返答してくれる受け答えのスピード感にびっくりしましたし、それでお仕事をお願いしたいと思いましたね。笑
CREAW:それは失礼致しました。第一印象はあまりよくありませんでしたね。。。
田口様:いえ、むしろ世代間の違いというか現代の人はすごいなと改めて感じる良い機会になりました。
従来はその場で調べられない事は一旦持ち帰ってからメールで返信するという形になっていたと思うのですが、ミーティング中にその場で情報を調べてすぐに答えを出せる姿は一種のカルチャーショックでした。
相談したい内容が当時まだ新しいSNSに関連する内容だった事もあり、これは若い人にお願いしないとダメだと感じましたね。
イベント立ち上げから8年間で黒字は1回だけ
CREAW:2016年当時にOC JAPAN FAIRが抱えていた課題はどのようなものでしたか?
田口様:2016年の段階である程度人は来てくれていたものの、イベント自体が黒字にならなかったという問題がありました。
それまでは有志が集まって、皆本業の合間に片手間でイベント運営をしていた事もあり、ビジネスとして成立するまでには至っていませんでした。
また、毎年のイベントに関するデータが蓄積していなかった事も大きな課題でした。毎年イベントを少しずつ改善していく為に集客に関するデータやイベント運営に使用した資料の蓄積が必要であったにも関わらず、それらが一切出来ていない状況でした。
例えばWebサイトを作成してくれた人が翌年には日本へ帰国してしまっていて、パスワードが分からなくなってしまったりなど共有すべきデータの蓄積が不十分でしたね。
CREAWさんにお願いするようになってからは、各種資料や写真素材などの共有や蓄積が重視されるようになり、Googleドライブを使ってデータ管理するなど、毎年のノウハウの積み重ねが徐々に根付いていったと思います。
CREAW:なるほどですね。2016年までは赤字で運営されていたという事に驚きました。
田口様:イベントを立ち上げた2009年から2016年までで黒字になったのは2013年だけでしたね。
CREAW:そうなんですね。確かによく考えてみるとイベントで収益をあげながら継続していく事はとても難しいように感じます。
田口様:そうなんですよね。イベントをやりたいという方は多いのですが、一度きりでやめてしまうケースも多いですね。
ロサンゼルスの場合は天候などのリスクは比較的少ないといえますが、やはり何回も開催していると、1回や2回は天候や気候の影響で中止になる事もあります。
イベントが中止の場合も会場代は支払う必要があるので、その場合は赤字は避けられないというリスクもあります。
CREAW:確かにそうですね。天候だけはどうにもコントロール出来ないですね。
SNSを集客の柱に2017年以降は全て黒字化達成
CREAW:CREAWとしては2017年からイベント集客に関わらせて頂きましたが、印象的な事があれば教えて頂けますでしょうか?
田口様:そうですね。基本的にSNSに関連する集客面で提案してもらった事は全てOKするようにしていました。
例えば、広告配信の適切なタイミングにしても、私は半年前からやりたいと思っていたものの、イベント1ヶ月前に予算を集中させる方が集客効果が大きいとアドバイスを受けるなどそれまでのやり方を1つひとつ見直していきましたね。
CREAW:2016年までと比べて大きく変わった点はありますでしょうか?
田口様:2016年以前はSNSといえばFacebookでInstagramはまだ流行っていなかったと思います。それまでFacebookのイベントページは作成していたものの、広告については情報誌など紙媒体が主体でした。
2017年からはInstagramが盛り上がってきた事もあり、SNSやデジタルメディアの活用に方針を切り替えていったという事が大きく変わった点ですかね。
CREAW:なるほどですね。2017年からは5年間にわたってイベント集客を担当させて頂いておりますが、年を重ねるごとに改善されていった部分などありますでしょうか?
田口様:毎年良くなっていきましたね。CREAWさんには主にSNSを軸としたランディングページ制作、SNSアカウント運用、広告運用などをお願いしていましたが、SNSがしっかりと集客の柱になりました。
また、SNSアカウントや広告から得たデータは出展者を増やす助けにもなりましたね。そういったところに先行投資してきて本当に良かったなと感じています。
CREAW:ちなみに2017年以降、赤字は改善されましたでしょうか?
田口様:おかげさまで2017年以降は全て黒字です。
CREAW:それは大変素晴らしいですね。一番の成果となると来場者が増えた事になりますでしょうか?
田口様:そうですね。来場者数が増えた点が一番の成果ですね。
イベント運営はスポンサーがいるとだいぶ楽になるのですが、基本的にOC JAPAN FAIRは来場者の方々の入場料で賄っているので来場者数の増加が肝なんです。
あとはオンラインチケットの販売を開始した事で、例年のオンラインチケットの販売比率を参考にその年の当日来場者数を予測出来るようになりました。
オンラインチケットの販売が伸びてないなと感じたら広告露出を強化するなど事前の対策が打てるようになった訳です。
もちろん来場者数の増加は集客方法を見直しただけでなく、他イベントとの差別化を考えてステージコンテンツを強化していったりなどイベント内容自体の工夫もしていきました。
CREAW:少なからず貢献出来たようで良かったです。貴社から見てCREAWの評価出来る部分はどのような点になりますでしょうか?
田口様:数字で見える化してくれるところですかね。イベントに関連したデータ分析や集客シミュレーションなどとてもわかりやすく、来場者目標に向けた具体的な改善施策を計画する時にとても役立ちました。
仮にその年の来場者数が伸び悩んたとしても、数値化されたデータは翌年の改善に向けた参考となるので、誰が見ても理解出来るデータや提案をまとめてくれる事は非常にありがたかく感じています。
Rising Japan MusicFestを通じて
J-POPをアメリカに広めたい
CREAW:ありがとうございます。Adentope, Inc様として今後の展望をお伺い出来ますか?
田口様:今後はOC JAPAN FAIRとRising Japan MusicFestの2本立てでイベントを継続していきたいと考えています。
昨年から始めたRising Japan MusicFestは音楽フェスティバルという事もあり、OC JAPAN FAIRとはまた違った集客の難しさがあるのですが、参加者には熱狂的なファンもいるので、何年か継続していく事で数万人規模のイベントになる可能性があると信じています。
J-POPをアメリカに広める場として盛り上げていきたいですね。
CREAW:素晴らしいです。OC JAPAN FAIRを続けてきた経験があるからこそRising Japan MusicFestもまだまだ伸ばしていけると信じられる訳ですね。
田口様:そうですね。イベントというのは最初はこけちゃうものなんです。笑
だからこそ大きなダメージを受けないようにリスクコントロールしつつ、小さく始めて少しずつ拡大していければいいなと思っています。
CREAW:今までのお話を聞いていると田口様はロサンゼルスとイベントがすごくお好きなんだなと感じますが、理由やきっかけはあるのでしょうか?
田口様:ロサンゼルスは以前から好きでしたね。でも実はイベントはあまり好きではないんです。笑
今でも仕事で他のイベントに行く事はありますが、楽しむという事はほとんどないですね。
私はイベントが好きというよりは準備するのが好きなんだなと感じていて、たった数日のイベントの為に1年かけて準備したり、色々な人が関わって1つのものを作り上げいく過程が面白いのかなと思っています。仕事はやってみないとわからないものなんだなと思いますね。
CREAW:奥が深いですね。好きで始めたというよりもやりながら好きになっていったというイメージでしょうか?
田口様:そうです。まさにその通りですね。
最初は興味がない事でもやってみないとわからないですし、やっていく中で好きになる事はあると思いますね。
CREAW:お仕事に対する哲学としてとても参考になりました。
最後にAdentope, Inc様として他に告知したい内容があればお伺い出来ますでしょうか?
田口様:主催するイベントにお越し頂きたいのはもちろんですが、その他にも日本食などをアメリカ市場へ紹介する取り組みをしています。
例えば、今は日本酒や鮮魚などを扱うクライアント様の卸のサポートをしています。オフラインで日本の文化をアメリカへ紹介したいという場合には私たちがお手伝い出来ると思いますのでぜひご相談頂ければと思います。
CREAW:ありがとうございます。弊社としてもイベント案件などあればAdentope, Inc様をご紹介させて頂きたいと思います。
田口様:引き続き、これからもよろしくお願いします。
CREAW:ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
Interviewer
Genki Noguchi
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日本の伝統文化を再定義したアメリカ進出
クライアント様紹介
株式会社原田晶光堂
代表取締役社長
原田 弘(Hiroshi Harada)
1984年に上京し、アルバイトをしながらバンド活動に没頭する。
1986年に株式会社明晃社(東京都北区)に入社。
1994年に株式会社原田晶光堂に入社。
2004年に株式会社原田晶光堂の3代目社長に就任。
チームを組むメンバーとして重要なのは人格
CREAW:本日は宜しくお願い致します。早速なのですが、
まずは原田晶光堂様の会社紹介をお願い出来ますでしょうか?
原田様:当社は創業105年を迎えるハンコの問屋メーカーであり、3代にわたって経営を続けてきています。主な事業は日本全国の印章店様に商材を提供する事です。近年は海外に販路を広げるとともに「現璽メタル」という今までにはないハンコを開発し、販売しています。
CREAW:ハンコは誰もが知る日本の伝統文化ですよね。3代にわたって経営を続けられている事は非常に尊敬しております。
原田様:すごい事ですよね。
戦争など多くの逆境を乗り越えて起業した初代は特にすごかったですね。
CREAW:3代目にあたる弘さんは最初から家業を継ぐつもりだったのでしょうか?
原田様:最初は家業を継ぐつもりはありませんでしたが、2代目である父の背中を見ると感じるものがあった事と、おばあちゃんが3代目を継いでほしいという夢を持っていた事がきっかけですね。
CREAW:なるほどですね。CREAWとの協業のきっかけはどのようなものでしたでしょうか?
原田様:2020年にもともとお付き合いのあった他の会社に越境ECサイトの立ち上げについて相談したところ、ご紹介頂いたのが代表の野口さんでした。非常にしっかりしている印象があり信頼出来ると思いお願いしました。
CREAW:ありがとうございます。貴重なお言葉を頂けて大変光栄でございます。
原田様:チームを組むメンバーとして重要なのはまずは人格だと思っています。信頼関係があって初めて仕事の話が出来る考えていますので、その点は重視していますね。
CREAW:そこは私も引き続き気を引き締めて精進させて頂きたいと思います。
ハンコ文化がないアメリカにハンコを売るという
前代未聞の取り組み
CREAW:2020年当時はこれから米国市場にハンコを販売開始するという状況でしたが、当時の課題についてお聞かせ頂けますでしょうか?
原田様:2018年にアメリカのカリフォルニア州オレンジカウンティで行われるOC JAPAN FAIRというにイベントに出展した事がきっかけとなり、ハンコが米国市場で売れると確信しました。
それはアメリカ現地の方々には自分の名前が漢字になる体験がとても新鮮なようでギフトとしてのハンコの需要が高い事がわかったからです。
ただ、毎月私がアメリカへ出向いて販売する訳にもいかず、日本からアメリカ市場にハンコを安定して売る方法を見つける事が最大の課題でした。そんな中で2020年にはコロナウイルスの影響でほとんどのイベントが中止となってしまった経緯もあり、本格的に越境ECサイトを立ち上げる運びになりました。
ちょうどその頃にJAPAN BRAND育成支援事業の補助を受ける事が出来た事も大きかったと思います。
また、越境ECサイトを作っておしまいではなく、実際にお客様に知ってもらい、足を運んで頂く為の集客が重要だと認識していた為、広告活用のご依頼をする事になりましたね。
CREAW:最初はFacebookとInstagramのアカウント運用と広告運用を担当させて頂いたと思いますが、すぐに手応えはありましたでしょうか?
原田様:最初の結果はあまり良くなかったですよね。笑
当たり前ですがもともとハンコ文化がないアメリカにハンコを売るという前代未聞の取り組みという事もあり、みんながどう進めていいか分からない状況下でとても苦労しましたね。
ただ、その中でも野口さんの意見は非常に新鮮でした。特に印象に残っているのが「信頼性の担保」という言葉ですね。
最初から広告効果で多くの人が越境ECサイトに訪問はしてくれたのですが、注文には繋がらない状況でした。その原因として当時の越境ECサイトには注文に至るまでの信頼性が足りないのではないかという指摘を頂きました。
私はその時に国をまたいでビジネスを行う以上、越境ECサイト上でどれだけの信頼性を担保出来るかという重要性を理解しましたね。
実際、当時の私たちの越境ECサイトは掲載しているコンテンツの信頼性が低く、カード決済も十分に行えないような状態でした。
この問題を解決する為にチームでどうすればアメリカ現地の方々の信頼性を高める事が出来るか意見交換を行い、越境ECサイトをゼロからすべて作り直しました。それが現在のビジネスに繋がっていると感じています。
仕事のスキルが高いですね。本当に感動しました。
CREAW:弊社が関わらせて頂いてから3年間の運用の取り組みの中で改善出来た点や手応えを感じている部分はどのような点になりますでしょうか?
原田様:繰り返しになりますが、まずは原田晶光堂という日本の小さなハンコ屋さんをアメリカ現地の方々に信頼してもらって、商品を買ってもらう為のブランディング作りが大切でした。
ブランド価値を守る為にAmazonなどの大きなモールに出店するのではなく、自社で越境ECサイトを構築して様々な取り組みを行いました。
例えば、誰でも視覚的に理解出来るブランディングムービーを制作したり、日本向けとアメリカ向けで違うサイト内容を表示する形に変更しました。
そこが大きな改善点だと思いますね。地元山梨、沖縄、東京、アメリカと様々なチームメンバーに協力してもらい、ブランディングを見直していきましたが、アメリカ市場に精通した野口さんの意見はとても参考になりました。
CREAW:直近では2022年のホリデーシーズンに弊社の方でFacebookとInstagramの広告運用を担当させて頂きましたが、3年前と比べて結果に違いはありましたでしょうか?
原田様:だいぶ変わりましたね!本当に大きな飛躍を遂げたと思います。日本国内の同業者には海外でそんなにハンコが売れるのかと驚かれます。
アメリカでハンコを売るという事は本当に手探りでやってきましたし、試行錯誤を繰り返しながら今に至っています。ただ、それは失敗というよりも歯車が合っていなかったという事だと思っています。
アメリカ現地の消費者様と歯車を合わせる為の努力を色々してきた事で、昨年のホリデーシーズンの結果に繋がったのだと思います。
何といっても海外の人が弊社の取り組みに共感してハンコを買って下さるというワクワク感や誰もやっていない事へ挑戦出来ている点は非常にやりがいを感じますね。
CREAW:素晴らしいですね。恐らく原田さんのような志を持った人でないと日本の伝統文化であるハンコを海外に広める事業は実現しなかったでしょうし、全く違う展開になっていたのではないかと感じます。
弊社もそうですし、原田さんの志に共感した仲間がたくさん集まっていますよね。
原田様:ありがとうございます。これからも頑張ります!
CREAW:貴社から見てCREAWの評価出来る部分はどのような点になりますでしょうか?
原田様:仕事のスキルが高いですね。
例えば、報告ひとつにしても質が高いです。毎週運用改善レポートが送られてきて、プロジェクト単位で細部まで分析された報告書を頂けるのですが、きちんと起承転結があって課題が明確に示され、対処方法や進捗状況が詳細にまとめられています。
課題が残っている場合はそれも明確に示されています。
自分で分析しなければならない部分を代わりにやってくれているという事でとても助かっています。本当に感動しました。
CREAW:そう言って頂けると嬉しい限りです。
弊社の心掛けとして、週次レポートや報告書がクライアント様のビジネスの次の展開に繋がるよう、出来る限り詳細な分析と改善案を作成するように取り組んでおります。
真面目にモノづくりに取り組んでいる事を
世界に伝えたい
CREAW:原田晶光堂様としての今後の展望をお伺い出来ますか?
原田様:私たちの目標の1つは海外事業を柱にする事です。
現在はまだ柱とは言えない状態ですが、出来る限りの事を実装し、海外事業を柱にするための環境整備を進めていく必要があります。
今後は補助金などを活用せずに自己資金で自走出来る事業展開が必要です。
その1つの取り組みが弊社のオリジナル商品である「現璽メタル」であり、今年は注力的に取り組んでいきたいと考えています。
また、今年はアメリカだけでなく、オランダをはじめとするヨーロッパにも販路を拡大し、年末のホリデーシーズンに合わせて売り上げをさらに伸ばしたいと思っています。
その他にもお客様の満足度向上に向けて、アメリカ現地に製造拠点を設けてタイムリーな発送を行う事なども検討中です。
CREAW:なるほどですね。まだまだやるべき事はたくさんありますね。
原田様:そうですね。やりたい事がたくさんあります。
CREAW:最後に原田晶光堂様として商品の告知があればお伺い出来ますでしょうか?
原田様:大前提として真面目にモノづくりに取り組んでいるという事を世界に伝えたいです。
私たちは真剣に取り組んでいますし、1つひとつのハンコを毎回大切に作っています。
もっと素敵な表現があればいいのですが、とにかくお客様に喜んで頂きたいです。
商品を買ってくれた人の人生一部として、私たちのハンコを使って頂ける事が嬉しいです。
その為に商品をしっかり作り込んで、ハンコの印面にある漢字の意味も説明書きとして添えて、丁寧に商品をお送りする事が大切だと信じています。
CREAW:とても素晴らしい姿勢だと思いました。
原田様:引き続き、これからもよろしくお願いします。
CREAW:ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
Interviewer
Genki Noguchi
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補助金を活用した越境ECで掴んだ手応え
クライアント様紹介
株式会社久力製作所
代表取締役社長
久力 章喜(Akiyoshi Kuriki)
大学卒業後にCDやレコードの流通業に4年勤務。
その後、久力製作所に入社し、技術的な仕事や金型の製作などを担当。
1997年にISO 9001の取得を行う。
管理関係の仕事も経験し、2002年から中国に赴任。
2003年に現地法人の設立を行い、責任者に就任。
2009年からは日本の社長も兼任。
2013年からは輸出チームを組織し、輸出業務も担当している。
デジタルツール補助金の支援パートナーで見つけた
CREAW:本日は宜しくお願い致します。早速なのですが、まずは久力製作所様の会社紹介をお願い出来ますでしょうか?
久力様:当社は1970年に設立した建築金物メーカーとなり、開き戸や引き戸に付属する部品、ドア製品、お風呂やトイレのアクセサリーなどを主要製品として生産しています。当社の強みとしまして、開発から請け負うことが出来る事や、中国に子会社があり、ボリュームゾーンの価格競争力に対しても強みを持っている事が挙げられます。
CREAW:章喜さんで何代目になりますか?
久力様:私で3代目です。
CREAW:そうなのですね。章喜さんの代で初めて海外に足を踏み入れたという事でしょうか。
久力様:そうですね。
2002年はまだ父が日本の社長ではあったんですが、中国での調達や製造は私が責任を持ちましょうという事で中国へ行きました。
CREAW:CREAWとの協業のきっかけはどのようなものでしたでしょうか?
久力様:日本国内のデジタルツール補助金を見つけた事がまず最初にありまして、その補助金の支援パートナーリストの中でCREAWさんを見つけた事が最初のきっかけです。
その後、補助金の運営事務局やジェトロ茨城の担当者の方の意見も踏まえて、CREAWさんにお願いする事が良いのではないかというお話しになりました。
CREAW:そのような経緯でお問い合わせ頂いたのですね。それは初めて知りました。
その時の判断基準みたいなものはあったのでしょうか?
久力様:私たちが売りたい商品がソフトクローザーと決まっていたので、商品特性に合致してそうなイメージで決めました。
また、補助金の支援パートナーリストには他の会社も掲載されていましたが、企業紹介の情報を拝見する限り、Webマーケティングの専門性や北米市場への理解などの観点から選ばせて頂きました。
1年間で10個しか売れなかった商品が
1週間で20個以上売れた
CREAW:弊社をお選び頂きありがとうございます。
最初はドアソフトクローザーの北米展開についてご相談頂きましたが、プロジェクト開始前の課題をお伺い出来ますか?
久力様:この補助金を利用する前にジェトロのAmazon出品支援サービスを利用し、商品自体は北米市場に販売していました。
既に出品開始から1年程度が経過していましたが、累計で10個程度しか商品が売れていない状況でした。一応、自社で広告をテスト出稿した際には2個程度売れるみたいな状況はありましたが、しっかりとプロにお願いして実施したらどうなるかなと気になっていました。ただ、自社で全ての広告費を賄う事は難しい為、補助金を活用してテストしたいと考えておりました。
CREAW:なるほどですね。テストで実施した広告はAmazon広告でしょうか?
久力様:そうです。ジェトロのAmazon出品支援サービスの一環で$1,000分の広告費を負担して頂ける機会があり、自社で実施してみましたが、今回CREAWさんにお願いした際の反応とは全然比べものにならない状況でしたね。笑
CREAW:今回弊社ではFacebookとInstagramを中心として、アカウントの運用改善や広告運用のサポートをさせて頂きましたが、実施してみていかがでしたでしょうか?
久力様:正直最初の段階ではプロに広告運用をお願いしてもダメだろうという消し込み実験の意味合いもありました。ただ、最初のお打ち合わせ時にターゲット設定や訴求方法についてなど、我々が知らないプランをご説明頂けた事で徐々に期待が持てるようになりました。
もしかしたらうまくいくのかもしれない、いやうまくいったらいいなと思ってました。
実際に広告を開始してからは想像以上に手応えが良く、ちょっとびっくりしてしまいましたが、その後もどんどん改良して頂けたので、波がありながらも最終的な受注数は目標よりも多い状態でした。
時が経過するごとに広告の出し方や狙いどころなどが絞られていって、かなり精度が高まったんじゃないかなという気がしていますし、広告配信が終わった後も広告を出稿していた時の3分の1ぐらいはまだ売れ続けています。嬉しい悲鳴ですが、商品欠品の危機なのでまた在庫を補充しようと考えています。
CREAW:広告配信を開始した初週からかなり売れていたような記憶がありますね。
久力様:まず月100個の目標に対して、1週目で20個以上売れてたので、最初からかなり良いペースだったと思います。
CREAW:広告配信開始前の1年間で10個程度しか売れてなかった時の状況と比べると手応えを感じることが出来たということですね。
久力様:そうですね。本当にすごい反響でした。笑
信頼のオーラが出てる。そういったところがありますね。
CREAW:補助金期間の関係で2022年10月から2023年1月末までのサポートをさせて頂きましたが、短期間のお取り組みの中でも何か気づきが得れた部分はございますでしょうか?
久力様:当社の商品は男性のDIY好きな人と相性が良そうだという漠然とした感覚はあったのですが、それがさらに国ごとや都市ごとでの需要の違いが分かるのは収穫でした。
例えば今後BtoBを展開していく中で、カナダよりもアメリカを優先しつつ、どの都市のディストリビューターを探そうかなど、そういう方向性もはっきり分かりました。
CREAW:製品自体の改善余地についてもヒントは得られましたでしょうか?
久力様:そうですね。広告コメントで頂いた改善点は広告配信中からすぐに対策を打つようにしていましたので、対策を打つと自然にクレームは消えていくみたいな事もきちんと見えました。
例えば、最初は施工説明書の作り込みが足りないという課題がありましたが、早急に見直しを行い、施工ビデオもAmazon上にアップするなど改善していきました。
今回の経験でフィードバックをもらってすぐ対応するという部分も勉強になりました。
CREAW:仰る通り、ただ広告を出稿しておしまいというよりはその後にフィードバックをしっかり反映して改善施策をぐるぐる回していくような運用改善の意識が大切ですね。
久力様:はい。そうですね。他にもこれから金属扉に取り付ける為のネジを同梱する事やちょっとした隙間を隠す部材を追加するなど、お客様の声に対して対策を立てた部分が多々ある為、その辺のコメントはとても参考になりましたね。
CREAW:今回のプロジェクトで得た成果はどのようにお考えでしょうか?
久力様:成果としては、やっぱり実際に商品が売れた事と商品に対するフィードバックを得られた事なんですけども、プロが広告するとすごいんだなっていう事が把握出来た事も成果ですね。
CREAW:そう言って頂けて光栄です。
貴社から見てCREAWの評価出来る部分はどのような点になりますでしょうか?
久力様:こんな評価じゃあれなんですけども、代表の野口さんと最初にミーティングで顔合わせた時からいけそうな気がしました。笑
具体的な能力という事ではないのですが、言葉の説得性とか存在というかですね。
偉そうな言い方で申し訳ないんですけども。笑
CREAW:そんなこと言われた事ないので、ちょっと意外でびっくりしております。笑
久力様:私も仕事柄いろんな人と会うので、話せばわかるというか、信頼出来る事が見えましたね。
CREAW:ありがとうございます。非常に恐縮です。
久力様:信頼のオーラが出てる。そういったところがありますね。
日本の国内市場は縮小するのが見えているので
輸出を頑張りたい
CREAW:貴重なお言葉を頂けてとても嬉しいです。信頼を裏切らないようにしっかり、謙虚に頑張っていきたいと思います。久力製作所様としての今後の展望をお伺いできますか?
久力様:日本の国内市場は人口と共に縮小するのが見えてるので、やっぱり輸出を頑張りたいと考えています。今後10カ国程度に広げたいという目標がある中の1つがアメリカです。
これからAmazonの出品数を増やす事や、BtoBのディストリビューターなどにも当たっていく中で、2つ3つ柱になる製品を確立し、北米市場で目標売上を達成したいという事を考えています。
また、今度アメリカがうまくいったら、アメリカの実績を持ってカナダとかメキシコなど周辺国にも広げたいという風にも考えています。
CREAW:なるほどですね。最後に久力製作所様として製品の告知があればお伺い出来ますでしょうか?
久力様:そうですね。ソフトクローザーがやはり今1番の推しなので、宜しければ製品の動画を見て頂いて、こういうものが今日本では流行っているんだと感じてもらいたいです。
その中で他社と差別化を図ってるポイントもあるので、例えばアメリカに適した耐久性やアメリカのドアにも使えるみたいな事をチェックして頂いて、Amazonでご購入頂けるとありがたいです。
CREAW:かしこまりました。本日はありがとうございました。
久力様:引き続き、これからもよろしくお願いします。
CREAW:ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
Interviewer
Genki Noguchi
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5年間のDX支援で得た成果
クライアント様紹介
YAMATO TRANSPORT U.S.A., INC
取締役 / シニアヴァイスプレジデントオフィサー
梨本 祐児(Yuji Nashimoto)
1998年に日本のヤマト運輸へ入社。
2005年から欧州ヤマト運輸にてブリュッセル、ミラノ、ロンドン支店を歴任。
2017年から米国ヤマト運輸のヴァイスプレジデントに就任し、営業・ITシステム・オペレーション業務全般の責任者を務める。
2022年4月から取締役に就任し、北米と日本を繋ぐ架け橋として、米国ヤマト運輸のサービス改善に取り組んでいる。
二の足を踏んでいた部分をピンポイントでご提案頂けた
CREAW: 本日は宜しくお願い致します。
早速なのですが、まずは米国ヤマト運輸様の会社紹介をお願い出来ますでしょうか?
梨本様:当社は日本の持ち株会社であるヤマトホールディングスの100%子会社となり、1980年3月に設立されました。
事業としては主にアメリカ・カナダと日本やアジアを結ぶ4つのサービスを展開しています。
それが①企業様の貨物の輸出入、②海外引越、③倉庫フルフィルメント、④日本・アジア向け国際宅急便など小口配送のサービスです。
現在米国&カナダに22拠点の支店を展開しており、より身近なところで現地のお客様のニーズを汲み取ったサービスが提供出来るよう努めています。
CREAW: 会社の中で梨本さんの役割はどのようなものになりますでしょうか?
梨本様: 役割としては米国ヤマト運輸に関わる営業・ITシステム・オペレーション業務全般の責任者を務めています。
CREAW: とても守備範囲が広いですよね。笑
今までどのようなご経歴を歩まれてきたのでしょうか?
梨本様: 入社が1998年ですので、かれこれ24年間ヤマト運輸一筋で事業に取り組んできました。
アメリカには2017年にヤマト運輸から出向してきましたので今年で7年目になりますね。
その前はヨーロッパにも駐在しており、ヤマトの国際事業拡大に様々な形で携わってきました。
CREAW: 素晴らしいご経歴ですね。
CREAWと協業するきっかけはどのようなものでしたでしょうか?
梨本様: きっかけは当時私の部下からの紹介で代表の野口さんとお会いしました。
その際に当社の国際宅急便事業を伸ばす為のWebマーケティングに関するご提案を頂き、協業する形になりました。
提案はまさに自分が考えていたことで、ただ二の足を踏んでいた部分だったので、そこをピンポイントでご提案頂けた為、お任せする事に決めました。
定量化しなければ費用対効果も見えてこない
CREAW: 資料を振り返ってみると、2018年の6月に最初のご提案をさせて頂いていました。
当時の印象などありますでしょうか?
梨本様:印象ですか。
最初のご提案の前には特に細かい話は何もお話しをしていなかったのですが、想像以上に当社の課題を深く、CREAWさんなりに仮説・分析して頂いた提案で、当社の課題や困り事を正確に理解していた事が率直にすごいなと感心しました。
CREAW: 当初の課題としてはどのようなものでしょうか?
梨本様: 当時は「国際宅急便エコ」という新しいサービスをリリースするタイミングでした。
それまで10年近く提供してきた”つめ放題パック”という特徴をやめて、
新しいサービスをお客様に知って頂く為には相当な活動やPRが必要になると感じていましたし、
当時はかなりアナログな宣伝活動をしていた為、デジタルな取り組みに舵をきるべきだと思っていました。
その為、米国およびカナダ発日本向けの国際宅急便のサービス自体をオンライン上で申し込みから出荷手配まで完結出来るよう改善したり、宣伝活動についてもWeb広告を活用した取り組みに見直す必要がありました。
CREAW: なるほどですね。今振り返るとご提案のタイミングがよくて良かったです。笑
当初はGoogle広告を軸としたデータ分析であったり、サービス改善だったと思いますが、
実施した施策についてどう感じていますでしょうか?
梨本様: アナログな宣伝活動をしていた時は、
しっかりと広告効果を数値で把握する事が出来ず、定性的な評価ばかりしていました。
そこを定量化していかなければ実際の費用対効果も見えてこないという中で、
Google広告はとてもわかりやすく数値を見える化してくれました。
また、今まではテレビや紙媒体などマスメディアで広く露出してきたため、ターゲットを絞る事が出来ていない課題がありました。
今回、Google広告の属性や地域を絞ったターゲティング機能を活用して、
ターゲットごとに適切なコミュニケーションを図る事が出来た点は効果的に感じました。
耳の痛い話も忖度なくご提案を下さるところですね。笑
CREAW: 喜んで頂けて良かったです。気付けば関わらせて頂いてから5年が経ちましたが、
長年継続してきた事で手応えを感じている部分はありますでしょうか?
梨本様: 大きく3つあると思っています。
1つは私を含めた当社のチーム全体がWeb広告の分析方法を教えて頂いた事で、より深くデータを見る事が出来るようになった点です。当社の社員に対してとても良い影響が出ていると感じています。
2つ目はお客様向けのサービス改善に関してですが、改善すべき点を数値で明確に理解して改善し続けてこれたと感じています。例えば最近ではNY郊外からの国際宅急便の発送申込件数が伸び悩んでいた原因を分析し、遠方のお客様向けにUPSの取扱店へドロップオフ出来る新サービスをリリースしたことで、成約率の改善に繋がっています。これは日々データ分析を行う中で出てきた課題に対して、適宜改善策を実行した成果だと感じています。
最後にこの5年間で国際宅急便事業全体や海外引越事業、BtoCなどWeb広告を活用するサービスの幅が広がってきており、広告媒体もFacebookやInstagram広告、Youtube広告などに拡大できている点は、長年の継続した活動の賜物だと思っています。
CREAW: ありがとうございます。この5年間でより深く貴社と関わらせて頂けるようになった事は弊社としてもとてもありがたく思っております。一番の成果としてはどのような部分になりますでしょうか?
梨本様: 一番大きな点は2018年以降、国際宅急便の発送個数が目に見える形で伸びてきた事です。
もう1つ挙げるとしますと、日々事業に対する改善意識を持つ姿勢が養われた事だと感じています。
CREAWさんとは毎週定例会を行わせて頂いていますので、ただ広告を出稿して終わりではなく、しっかりと運用する体制が構築出来た事は我々にとっての非常に大きな成果かと思います。
CREAW: こちらこそ毎週貴重なお時間を頂きありがとうございます。
梨本さんから見てCREAWの評価出来る点はどのようなところになりますか?
梨本様: それも2つあると思っています。
1つは当社の事業に対して忖度なくご提案を下さるところです。
正直耳の痛い話もあるのですが。笑
ただ、避けては通れない本質的な課題に気付かせてくれるという意味で感謝しています。
もう1つは変化の早いデジタルマーケティング業界において、新しく出てきた技術などをしっかりとキャッチアップして当社に合う内容を選別してご提案頂けるところです。この5年間の中で絶えず新たな取り組みが出来ているのはCREAWさんのおかげだと思っています。
越境ECを通じてアメリカ市場にアクセスする為の支援を進めていきたい
CREAW: 気を引き締めて今まで以上に進化のスピードあげていきたいと思います。
米国ヤマト運輸様としての今後の展望はどのようなものになりますか?
梨本様: 今までは主にアメリカから日本やアジア向けのサービスを展開してきましたが、
今後は日本やアジアからアメリカ向けのサービスにも注力していきたいと考えています。
アメリカは一大消費国でもある為、日本の地方にある中小企業様などが越境ECを通じて、
アメリカ市場にアクセスする為の支援を進めていきたいと思っています。
それが日本経済の発展にも繋がってくる部分だと思いますので、
ヤマトグループ全体で貢献出来ればと考えています。
その為の一環として当社のあらゆる事業でオンラインマーケティングの活用を進め、
今まで情報を届ける事が出来ていなかったお客様にリーチし、
少しでも多くのお客様の声をサービス開発・改善に繋げられる体制を構築していきたいと思います。
CREAW: 今後も微力ながらお手伝いさせて下さい。
最後に米国ヤマト運輸様として告知したい内容などあればお願い出来ますか?
梨本様: そこはあまり考えていませんでしたね。笑
国際宅急便事業においてはお客様の利便性を高める為の先進的な取り組みを現在開発中で、
来春くらいを目処にリリース出来る予定となります。
その他引越事業などにおいてもお客様の負担を軽減出来るよう日々サービス改善に努めたいと思います。
CREAW: 貴社のサービスはとても多くの方々にご利用頂いているかと思いますので、
もっとサービスに満足して頂けるよう弊社としても引き続きご協力させて頂きたく思います。
梨本様: 引き続き、これからもよろしくお願いします。
CREAW:ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
Interviewer
Genki Noguchi
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クライアント様紹介
STORIES INTERNATIONAL, INC.
国際部ディレクター
清水 郁子(Ikuko Shimizu)
東京の大学を卒業後、独立系最大手のPR会社に就職。
化粧品・食品メーカーを中心に40社以上の会社のPRに従事。
さらに、ファッションや化粧品の販売とPRを手がける新規事業にも参画し、
PRを通じて「人が動く・モノが売れる」ということを実践で学ぶ。
STORIESではディレクターとして、クライアントの商品やサービス、
メッセージなどを世の中に広めるお手伝いをしています。
何か一緒に出来ないかと話が盛り上がった
CREAW: 年末にてお忙しい中、貴重なお時間を割いて頂きありがとうございます。
清水様: どんな話をしたらCREAWさんにとって良いインタビューになりますかね?笑
CREAW: お気遣いありがとうございます。ありのままにお話しして頂いて大丈夫です。笑
清水様: 了解です!進めていきましょう!
CREAW: 進行ありがとうございます。笑
それではまずは簡単にSTORIES様の会社紹介をお願い出来ますでしょうか?
清水様: 弊社は博報堂DYメディアパートナーズのグループ会社となり、
日本の赤坂とカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点があります。
ロサンゼルス拠点では主にPR、マーケティング、広告、プロモーション、イベント、映像制作、クリエイティブ制作など
様々な角度から日本の企業様の北米での活動を支援しています。
CREAW: 会社の中で清水様の役割はどのようなものになりますでしょうか?
清水様: 国際部のディレクターとして仕事をしています。
全てのプロジェクトにおいてクライアント様に満足して頂けるようクオリティチェックなど
監督の役割を担っています。でもプロデューサーも営業も何でもしますね。笑
CREAW: とても頼もしいですね。笑
CREAWと協業するきっかけはどのようなものでしたでしょうか?
覚えている範囲で教えて頂けますか?
清水様: 2016年に友人の紹介でCREAW代表の野口さんと知り合ったと思います。
当時は2人ともまだロサンゼルスに渡米したばかりでしたが、同じマーケティング業界出身者として何か一緒に出来ないかと話が盛り上がりました。
その中で野口さんの方からJAPAN FAMILY DAYという年に1回サンタアニータ競馬場で行われている日本の夏祭りのようなイベントにPR面で協力してもらえないかと相談をもらった事が、最初の協業のきっかけだったと記憶しています。
初めての協業でKTLAのテレビ収録を勝ち取る
CREAW: そうでしたね。JAPAN FAMILY DAYが最初のきっかけですね。
清水様: 日本で取り組んできたPRスキルがアメリカでも通用するのかといった点が不安でしたし、渡米してまもない状況だったので、もちろんアメリカのメディアとの関係も何もない状況でした。でもせっかくの機会を野口さんに紹介してもらえたので頑張ってみようと二つ返事で協力させて頂く事にしました。
CREAW: やはり最初は大変でしたか?
清水様: 実は最初からKTLAというロサンゼルスの中でも大きなテレビ局の収録を獲得する事が出来ました。笑
太鼓のパフォーマンスをスタジオで収録し、週末のピックアップイベントとして放映してくれた事で、イベントの集客も前年比で大幅増と大成功となりました。
この成功体験により、その後も他地域のイベントであるOC JAPAN FAIRでも協業するなど着実に活動の幅を広げていく事に繋がりました。
CREAW: 最初から大成功とはさすが清水さんですね!笑
でも恐らく成功の裏には葛藤もあったかと思いますが、JAPAN FAMILY DAYで感じた課題は何かありましたでしょうか?
清水様: JAPAN FAMILY DAYは大井競馬場様とサンタアニータ競馬場様の友好提携を記念したイベントなのですが、プレスリリースの送付先となるメディアリストなどは存在しなかった為、うまく情報が行き届いていない状況でした。その為、ゼロベースでメディアをリストアップし、関係を構築していく必要があった点が課題だったと思います。
CREAW: なるほどですね。気付けばJAPAN FAMILY DAYも関わりはじめて6年目ですが、
継続してきた事で何か良い影響は生まれていますか?
清水様: PR面では毎年毎年メディアとの関係を重ねていく事でリレーションは強化出来ており、
大手メディアのLos Angeles Timesなども記事獲得数が増えてきました。
集客面でも年を重ねるごとに集客数が向上している事で、結果的にクライアント様にも信頼して頂き、毎年PR・マーケティング予算を増やして頂けている状況です。
CREAW: 素晴らしいですね。PRのプロフェッショナルである清水さんからみて、
協業してきたCREAWの印象はどのようなものでしょうか?
清水様: 非常に手厚いクライアント様対応ですね。褒めちぎりたいくらいです。笑
CREAWさんには基本的に広告面で協業して頂く事が多いのですが、
すごく細かく普通の人では気付かないところまで把握して
数値やデータ分析をもとにした提案かつ実行までして頂けます。
JAPAN FAMILY DAYの集客成功は私が担当したPR面での活動と
CREAWさんの広告面での活動がうまく連携出来た事で得る事が出来た成果だと思っています。
CREAW: 清水さんにそう言って頂ける事は非常に嬉しいですね。
イベント案件以外でも協業させて頂いておりますが、そのあたりはどのように感じていますか?
清水様: そうですね!例えば某大手飲料メーカー様の事例では弊社でCM用の動画制作を担当させて頂いており、Youtube動画広告をインハウスで配信している状況でしたが、なかなか広告パフォーマンスが伸びず、前年と比較して視聴率が低い結果となっていました。
その為、CREAWさんにパフォーマンス改善出来る余地がないか相談させて頂いたところ、
現状の広告パフォーマンスを細かく分析頂き、いくつかの改善策をご提案頂けました。
ご提案頂いた改善策を反映したところ、たった1週間ほどで前年を上回る視聴率に改善され、
クライアント様にも非常に喜んで頂く事が出来た為、残りの運用をCREAWさんにお願いする事にしました。その他にも多くのクライアント様の広告運用を信頼してお任せしています。
CREAW: 貴重なお言葉をありがとうございます。非常に恐縮です。笑
清水さんから見てCREAWの評価出来る点はどのようなところになりますか?
清水様: 誠実!
取り繕わないところが良いと思います!
しっかりと難しい事は難しいと言ってくれますし、難しい場合の代案も併せて提示してくれます。
どんな時もプロの視点からアクティブな提案を頂ける事が非常にありがたいです。
CREAW: またまたありがとうございます。笑
あえてお聞きしたいのですが、貴社のような大手マーケティング会社様がCREAWと協業する利点はどのようなところにあるのでしょうか?貴社内だけでも完結出来そうな気がしますが。。。
清水様: まず1つは広告の運用パフォーマンス改善に繋がります。これは120%ですね!笑
2つ目として、社内だけではリソースが足りずにやりきれない部分がどうしてもある為、
CREAWさんにお任せする事で我々がすべき事に集中出来る体制を作れるのはとても助かっています。
自社内だけでは補えない分野のプロとして心強いパートナー
CREAW: またまたまたありがとうございます。笑
STORIES様としての今後の展望はどのようなものになりますか?
清水様: 今後はより一層プロフェッショナルが集まる集団になりたいと思っています。
例えばリサーチが得意、SNSのキャプションが得意など、そういったプロフェッショナルを鍛えていって、クライアント様の要望に応じてプロフェッショナルな対応が出来る体制を構築していきたいです。
嬉しいことに現在多くの企業・行政様より様々なご相談を頂けています。そのため、状況によっては自社内だけでは補えないことが発生します。そういった状況の中で、特に広告運用など、熟練された知識・経験を必要とされるパートを、プロフェッショナルとして、ご協力頂けるCREAWさんは非常に心強いパートナーだと思っています。
また、クライアント様と二人三脚で、国際的な広告・PR業界の大きなアワードを受賞していきたいですね!
CREAW: 弊社を今後の展望にまで含めて頂けて非常に嬉しいです。
最後にSTORIES様として告知したい内容などあればお願い出来ますか?
清水様: 米国でブランドやサービスを広めたい、知ってもらいたい、使ってもらいたい、購入してもらいたい企業様はぜひご相談頂きたいです。私自身がPR畑の人間なので、認知度向上の側面から支援させて頂きたいと思っています。
CREAW: 弊社としても清水様の事をとても信頼しておりますので、今後ともPR面で何かあればご相談させて下さい。
清水様: もちろんです!ぜひこれからもよろしくお願いします。
CREAW: ぜひ今後とも何卒宜しくお願いします。
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
Interviewer
Genki Noguchi
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