アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 Blue Suga, Inc様・転送業界 クライアント様紹介 Blue Suga, Inc(DBA: BeHappy!!!) 代表 須賀 裕子(Hiroko Sug […]
日本の常識はアメリカでは非常識?
日米の商習慣の違い

日本とアメリカは同じ資本主義国家の一方、商習慣やサービスの提供において大きな違いがあります。日本では常識だと思っていることが、アメリカでは非常識だったり、逆にアメリカでの常識が日本では非常識と感じることも。
アメリカ市場への進出を目指す日本企業様にとって、アメリカと日本の商習慣やサービスの違いを理解することは成功ポイントの1つです。
本記事では、日本とアメリカの商習慣やサービス提供の違いを徹底解説し、それらに対応するための戦略を紹介します。アメリカ市場の特性を理解し、現地に適した戦略で、米国進出成功の可能性を広げることができます。
アメリカの商習慣やサービス
以下で、日本とは異なるアメリカにおける商習慣やサービスの違いを紹介します。
営業時間の違い

日本のスーパーや飲食店などは夜遅くまで営業しているお店も多く、アメリカにある私の家の近所のWalmartも夜11時まで営業しています。
一方、日本とアメリカの営業時間を感じるのは開店時間で、先述したWalmartの開店時間は朝の6時。またアメリカで百貨店のような位置づけのTargetの開店時間は朝7時です。アメリカは仕事の始業時間も比較的早く、朝7時半や8時始業の会社も珍しくありません。
また、飲食店にも関わらず、定休日が日曜のお店もあります。大手ファストフード店・Chick-fil-Aは毎週日曜が定休日です。これは創業者のTruett Cathyの信念に基づいており、彼は敬虔なキリスト教徒で、「日曜日は安息日として家族や礼拝の時間に充てるべきだ」と考えていました。そのため、創業当初からすべての店舗を日曜日に閉店する方針を採用しました。
また、単なる宗教的理由だけでなく、従業員のワークライフバランスを尊重する意味合いもあります。その結果、Chick-fil-Aは従業員の満足度が高く、サービスの質も維持されています。
接客態度

アメリカの接客態度は、日本ほど丁寧ではありません。私の実体験ですが、レジ打ちの店員さんがガムを噛みながら接客をしていることも日常茶飯事で、それに対してクレームを言う人を見たことがありません。
また、とあるカーディーラーに車を見に行った時、私たちは歩きながら車を見て、営業担当者から説明を受けていたのですが、彼は終始ポケットに手を入れながら説明をしていたのです。
車は安い買い物ではないのにと思い、私は彼の接客態度に驚きました。一方、一緒に説明を聞いていたアメリカ人の旦那はそのことを全く気に留める様子もありませんでした。よくよく話を聞くと、アメリカではそれは当たり前だし、彼は自分の仕事をきちんとしているとの回答でした。
また、日本人の私の感覚で考えると、事故や衛生面が気になるところですが、アメリカではネイルをしている保育士や看護師に出くわすこともあります。
全ての業種や職種に当てはまるわけではないと思いますが、アメリカは日本ほど接客態度が厳しくありません。アメリカでは仕事をこなし、大きな問題がないと判断されれば、接客態度もネイルなども個人の自由になる部分が大きいのかもしれません。
包装

日本では紙の包装紙やプラスティックバッグで何重にも丁寧に包装されている商品も多く、商品を丁寧に包装することが一つのサービスとして定着しています。日本ではプレゼント用の豪華な包装や個別包装など、見た目にも美しい包装が目立つ一方、アメリカでは日本人の感覚からすると簡易包装の商品も少なくありません。
例えば、アメリカのPASTA RONIという商品は、乾燥パスタと味付け用の調味料が紙の箱に入った商品ですが、パスタは紙袋やプラスティックバッグに包装されることなく、そのまま紙の箱に入っています。
また、私が住む近所のドーナツ店に行くと、注文したドーナツは油が染み出ないようにコーティング加工された紙袋ではなく、ごく普通のどこにでもあるような紙袋に入れられます。そのため、少し時間が経つと、ドーナツの油が紙袋に染み出します。
アメリカでは日本のようにお客様のために何重にも丁寧に包装するよりも、必要最低限の簡易包装をよく見かけますし、それで良しとする消費者がほとんどのように感じます。
またアメリカではプレゼント用のラッピングサービスを提供するお店は少なく、基本的に購入した商品を家で自分で包装するのが一般的です。
返品のしやすさ
日本とアメリカのサービスの違いがよく表れるのが、返品のしやすさかもしれません。日本では1回でも使用したものは返品できない場合や返品ができても購入時のレシートや未使用であることの証明が求められることが一般的です。一方のアメリカでは1回使ったものでも、返品を受け付けるお店が多いです。
また返品方法も至ってシンプル。例えば、Amazonで購入したものを返品する場合、商品が配達された時の箱が無くても返品できる上、返品用の伝票を自分で用意する必要もありません。オンライン上で必要事項を入力し、Amazon指定の配送会社の営業所に行き、返品したい商品とQRコードを見せれば、返品できます。
アメリカでは顧客の満足を最優先し、いかにお客様が簡単にサービスを受けられるかといった利便性が重要です。この柔軟な返品ポリシーは、アメリカの消費者にとって大きな安心感を与える一方で、企業にとっては返品リスクを考慮したビジネス戦略が必要です。
詰め替え

シャンプーの詰め替えや食器用洗剤の詰め替えが当たり前の日本と比較して、アメリカは詰め替え文化があまり浸透していません。私がアメリカに住んでから見た詰め替えはコストコで売っていた大きなハンドソープの詰め替えくらいです。
シャンプーや洗剤がなくなる度に詰め替えをするのは、面倒臭がりが多いアメリカ人にとっては合理的ではないのかもしれません。
またアメリカでは日本のように各自治体指定のゴミ袋を有料で買い、その袋でゴミを捨てなければいけないなどのルールや条例などもないため、ゴミの大きさに拘る人はあまりいないと考えられます。
自分の仕事の範囲
日本で仕事をする場合、同僚や顧客のために自分の担当外の仕事も積極的に行う姿勢が評価されます。日本では「チームワーク」や「協力」の精神が重視され、職務範囲を超えた貢献が信頼関係の構築に繋がることが多いです。
一方のアメリカでは、自分に与えられた以外の仕事はしない方が多いです。
例えば、病院で受付の人に、自分が入っている保険で医療費がカバーされるか(アメリカでは自分が入っている保険によって、その病院で医療費がカバーされるかが違う)を聞いても「私はその担当ではないから、分からないので、違う部署に行って下さい」と言われることが日常茶飯事。
アメリカの職場文化では個々の職務範囲が明確に定義され、自分の担当外の仕事を引き受けることは一般的ではありません。アメリカでは効率性と責任の明確化を重視し、各自が自身の役割に集中することが求められます。
アメリカで従業員などを雇う際には、契約以上のことをさせたり、期待する場合、相手はしないまたは契約にないと主張してくることも考えられるため、注意が必要です。
関連記事「トランプ政権下でアメリカ市場はどう変わる?日本企業が注意すべきポイント」ではアメリカ進出をご検討中の日本企業様向けにトランプ新政権下での注意点やメリット・デメリットを紹介しています。
まとめ
この記事では、日本とアメリカの商習慣やサービスの違いを紹介しました。
日本企業様がアメリカ進出を成功させるためには、商習慣やサービス提供の違いを理解し、現地に適した戦略を構築することが必要です。例えば、柔軟な返品ポリシーや効率的な営業時間の設定など、現地の期待に応じたサービスを提供することで顧客満足度を高めることができます。
アメリカ現地の商習慣や市場に精通した広告代理店と連携することで、アメリカ進出成功の可能性が高まります。特にデジタルマーケティング戦略においては、現地のトレンドや消費者の嗜好を把握することが重要です。
CREAWではアメリカ進出・販路拡大を目指す企業様向けにテストマーケティングやデジタルマーケティング支援を行っています。
広告代理店として、これまで100社以上の企業様のアメリカ進出をサポートしてきました。
初回コンサルティングとお見積りは無料です。
お気軽にお問合せ下さい。

Writer
Maya Lucas
日本でSNSマーケティング、LP作成に従事。2021年にアメリカ移住し、ロサンゼルスの会社でSEO対策、コンテンツマーケティングを行う。2023年に代表の野口と出会い、CREAWのホームページのSEO対策やメルマガなどを担当。元ITコンサルタント兼システムエンジニアでIT・WEB業界で15年以上の経験を持つ。
関連記事
アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 FIVE SMILE USA様・イベント業界 クライアント様紹介 FIVE SMILE USA 代表 大澤 城偉(Kunihide Osawa) 渡米後、ハリウッド […]
アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 Adentope, Inc.様・イベント業界 クライアント様紹介 Adentope, Inc. (DBA: Japan Product Promotion) 代表 […]
アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 株式会社原田晶光堂様・伝統工芸品業界 クライアント様紹介 株式会社原田晶光堂代表取締役社長 原田 弘(Hiroshi Harada) 1984年に上京し、アルバイト […]