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【代表ブログ】Pray for Los Angeles
![Pray for Los Angeles](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/2-2025-ceo-blog-1000-562.webp)
いつもご閲覧頂き、ありがとうございます。
CREAWの野口です。
Pray for Los Angeles
![祈りを捧げる女性](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-5.webp)
まずは今回ロサンゼルスで発生した山火事で被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、
一刻も早く鎮火ならびに復旧する事を願っております。
また、今も鎮火に向けて活動に取り組んで頂いている全ての方々に深く御礼申し上げます。
※本ブログは2025年1月10日時点で記載された内容となっております。
私自身も山火事に伴う24時間の停電や空気や水道汚染など、少なからず私生活に影響を受けましたが、ロサンゼルスの日常が失われてしまった事を大変心苦しく思っております。
このような状況の中でブログを書くこと自体も躊躇しましたが、一刻も早いロサンゼルスの復旧を願って、今回はロサンゼルス内におけるエリアごとの違いに焦点を当てて解説したいと思います。
日本の企業様がロサンゼルスへ進出する際には、それぞれのエリアの特性を理解し、ターゲットに合った場所へ出店を検討したり、オフィス拠点を構える事が重要です。
本ブログ内容が今後ロサンゼルスへ進出を検討される日本企業様のお役に立ち、
少なからずロサンゼルスの復旧に繋がれば幸いです。
日本とロサンゼルスの関係
前提として、日本とロサンゼルス(南カリフォルニア)は、長年強い経済・文化的結びつきを築いてきました。
南カリフォルニアには多くの日系企業が拠点を構え、アメリカ最大の日系アメリカ人コミュニティであるリトルトーキョーをはじめとする日本文化の発信地も存在します。
また、貿易や観光、教育分野での交流も活発で、近年ではLAドジャースで活躍する大谷選手の存在も相互の発展に大きく寄与しています。
2023年のFDIレポートでは南カリフォルニアにおける海外直接投資において、日本がNo.1となっている事からもその結びつきの強さが分かります。
![南カリフォルニアにおける海外直接投資ランキング](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-1.webp)
出典:https://www.jba.org/newsletter/jba-news-2023-06/
ロサンゼルスのエリア別概要
そんなロサンゼルスは広大な都市であり、エリアごとにその特徴が異なります。
ロサンゼルス進出では、それぞれのエリアの特性理解が重要で、今回はそんなロサンゼルスにおける主要な5つのエリアの紹介とその特徴について解説します。
1. ダウンタウン・ロサンゼルス (DTLA)
![ビジネス街の風景](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-4.webp)
概要
ダウンタウンはビジネスの中心地として知られるエリアです。
一方でスキッド・ロウなどLA市内で最も治安の悪いエリアも有している関係で、コロナ禍には治安の悪化が進みましたが、近年では再開発が進んだ最先端のエリアでもあり、オフィスビルや高級アパートメントが増え、IT経営者やアーティストなど才能に溢れた多くの若い人々が住んでいます。
近辺にはアパレルの問屋街であるファッションディストリクトやアーティストがアトリエや個展を行うアートディストリクトなどもあります。
日本文化の浸透
![元旦のリトルトーキョーの様子](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-6.webp)
ロサンゼルスへ日本文化を伝達する代表的な存在としてリトルトーキョーがあります。このエリアには日系スーパーマルカイ様、都ホテル様、日本食レストラン、伝統工芸品のセレクトショップ、日米文化会館が集まっており、古き良き日本の伝統を体験出来る場所として現地の方々はもちろん海外からの観光客にも人気です。
LA在住の日本人はそこまで頻繁に足を運ぶ場所ではありませんが、毎年年始には高野山米国別院へ初詣に足を運ぶ方も多くいます。
進出のメリット
ダウンタウンにはIT、金融、不動産、アートなど多国籍企業やスタートアップ、大手企業の支社が集中しています。その為、ビジネスパートナー探しや、業界ネットワークの構築に適した環境と考えられます。
また、リトルトーキョーでは、日本文化に興味を持つアメリカ人や観光客の来訪が期待でき、オーソドックスな日本食や伝統工芸品など日本文化に関連するブランドや商品を広めやすいメリットがあります。
2. ウェストサイド (Westside)
![街の風景](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-3.webp)
概要
ウェストサイドにはサンタモニカやベニスビーチといったビーチ沿いの観光地が含まれますが、このエリアはテクノロジー産業のハブとしても知られており、GoogleがLAオフィスを構えるなど”シリコンビーチ”の愛称で呼ばれています。
また、流行りのファッションブランドが多く出店するアボットキニーやリトルオオサカと呼ばれるソーテルもこのエリアに存在しており、トレンド発信地として若年層を中心に人気があります。
ちなみにリトルオオサカはリトルトーキョーの西にある事と繁華街の景色が大阪の道頓堀を連想させる事から名付けられたようです。
日本文化の浸透
近隣の日系スーパーだけでもニジヤ様、ミツワ様、マルカイ様の3店舗が拠点を構え、ソーテルを中心に多くの日本食レストランが立ち並んでいます。
リトルトーキョーと比べると、ソーテルはまだまだ歴史の浅い新しい街であり、伝統的な日本食レストランというよりもモダンな日本食レストランやお洒落スイーツ店などが多い印象です。
つけ麺のつじ田様やうどんの丸亀製麺様など麺類だけでも豊富なバリエーションの人気店が存在しており、主にアジア系アメリカ人が多く足を運ぶスポットになっています。
進出のメリット
このエリアはロサンゼルスの中でも進出コストや競争の激しい地域である一方、裕福な若年層へのアクセスが可能なメリットがあります。
ウェストサイドには高所得層が多く居住するエリアが点在しており、プラヤビスタ、カルバーシティ、ビバリーヒルズなどの高級住宅地やショッピングエリアが点在しています。
この地域の住民は消費意欲が高いと言われており、高品質な商品やサービスを求める傾向があります。特に高級ブランドやプレミアムサービスを提供する日本企業にとっては理想的な市場と考えられます。
また、流行発信地であるウェストサイドでの成功は他エリアへの展開時にも信頼と価値を生む後押しとなるでしょう。
3. サウス・ベイ (South Bay)
概要
サウスベイは何と言ってもトーランスが有名です。
2024年のジェトロの調査でも南カリフォルニアにおける30%近い日本企業が拠点を構えるエリアとなっており、ロサンゼルスで最も多くの日系企業が集まる場所です。
2017年にトヨタ様がトーランスからテキサス州プレイノへ本社を移転した事で一時は需要低下が心配されましたが、依然として日本からの駐在員の方々が多く住むエリアとなっています。
![南カリフォルニアにおける企業の所在地(都市別)](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/2025/01/CEO-blog-7-2.webp)
出典:https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2024/5bcec9503317d2e2/202408.pdf
日本文化の浸透
歴史的な背景から日系スーパーはミツワ様、ニジヤ様、東京セントラル様、セイワ様など最も多くの店舗があり、日本食レストランに加え、日本語学校、日系の医療機関も多く、日本人にとっては最も住みやすい環境です。
リトルトーキョーやソーテルのような観光地や繁華街はないものの、アメリカ現地の方々からも日本人が多く住むエリアとしての認知度が高く、本格的な日本食を食べたいならトーランスというブランディングが浸透しています。
進出のメリット
アメリカ現地の日本企業様や日本人駐在員をターゲットとした事業を展開する企業様にとっては理想的なエリアで、既存の日系企業様との協業や連携をスムーズに行える点もメリットです。
その他にも日英バイリンガルの人材が多く、企業が求める言語能力を持ったスタッフを採用しやすい利点もあります。
また、ロサンゼルス港やロングビーチ港、ロサンゼルス国際空港(LAX)に近接しており、米国ヤマト運輸様などロジスティクス関連企業や日本から輸入した製品を扱う商社にとっては、物流コストや時間を大幅に削減可能です。
4. サンフェルナンド・バレー (San Fernando Valley)
概要
恐らく今回ご紹介するエリアで最も認知度の低いサンフェルナンドバレーは、エンターテインメント業界の中心地として知られ、スタジオシティやバーバンクにはウォルト・ディズニーなどの大手メディア企業の本社や制作拠点があります。
また、広大な住宅エリアで多くの中流家庭が住む地域で、家族層が多いのが特徴です。ちなみに私自身が住んでいるエリアでもあります。
日本文化の浸透
このエリアには日本文化がまだほとんど浸透しておらず、古典的な寿司レストランやラーメン店がポツポツと点在している程度です。
最近は日系スーパーとしてはじめてミツワ様が学生街であるノースリッジという場所に店舗をオープンし、まだまだ日本文化の浸透は発展途上です。
進出のメリット
アメリカでも高い人気を誇る日本のアニメや映画はサンフェルナンドバレーのエンターテインメント産業と連携する事で、日本コンテンツをアメリカ市場へ展開する新たな機会を得る可能性があります。
また、中流家庭の家族層が多いエリアであるにも関わらず、進出している日本食レストランも少ない事から、飲食関連企業様にとってもブルーオーシャンのエリアであると考えられます。
5. オレンジ・カウンティ (Orange County)
概要
ロサンゼルスの南に位置するオレンジカウンティはディズニーランドがある事でも有名な観光地です。
他のエリアと比べて富裕層が多く住み、治安が良い地域としても知られています。コロナ禍で治安が悪化傾向にあったロサンゼルス北部から多くの方がオレンジカウンティへ移住し、近年最も賑わいをみせるエリアの1つです。
西海岸で最大規模を誇る大型ショッピングモールのサウスコーストプラザがあり、世界的な評価を受けているカリフォルニア大学アーバイン校(UC Irvine)をはじめ、優秀な学生や研究者が集まる場所でもあります。
日本文化の浸透
オレンジ・カウンティにはトーランス同様に多くの日系企業様が進出しています。
トーランスより比較的新しい日系コミュニティが形成されており、若い世代の日系アメリカ人や駐在員が多い印象です。特にアーバインやコスタメサの周辺では、IT、製造業、自動車関連など、様々な業種の日本企業様が拠点を構え、日系スーパーや日本食レストランも充実しています。
また、弊社の支援先でもあるOC JAPAN FAIR様やTASTE OF JAPAN様など、数万人規模の日本文化イベントが多数開催され、ローカルの人々にも日本文化が浸透しています。
進出のメリット
オレンジ・カウンティには高所得層の家庭が多く、幅広いジャンルにおいて日本の高品質な製品やサービスに対する需要があります。
日本ブランドに対する評価も高く、品質やデザインを重視する消費者層が多く、日本企業にとって魅力的な市場と考えられます。
また、日本からの駐在員家族にとっても快適な生活環境である為、企業様にとって人材確保や社員の福利厚生にもプラスに働く事が期待出来ます。カリフォルニア大学アーバイン校の優秀な学生など人材採用の面でもメリットの大きいエリアです。
関連記事「【代表ブログ】2024年の振り返りと2025年の展望」では2024年の振り返りと2025年の展望について想定されるアメリカ市場の動きをメインに紹介しています。
まとめ
西海岸に位置するロサンゼルスはハワイなどの離島を除いて、アメリカ本土においては日本と最も物理的な距離が近い大都市です。
その広大さと多様性から今後もアメリカの玄関口として重要なエリアである事に疑いの余地はないと思います。アメリカ本土の中でも日本文化が深く浸透している場所であり、全米の中でも日本の企業様が進出しやすく、ビジネスチャンスも広がりやすい都市と考えられます。
そんな日本と関係の深いロサンゼルスにおいて、今回の山火事の影響で地域社会が大きな痛手を受けていますが、ロサンゼルスで事業を営ませて頂いている私たちがこの街を支える一員として、
どのように貢献出来るか少しでも考えていく事が大切なのではないかと感じています。
また、今後ロサンゼルス進出を検討されている企業様にとっては、山火事の影響が落ち着いた際にぜひご自身の足で各エリアを訪れて頂き、最適なエリアを見極めて頂ければと思います。
ロサンゼルスが一日も早く元の姿を取り戻すことを願っております。
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今後もアメリカ市場に関する最新情報や事例をお届け致しますので、ぜひご期待頂けますと幸いです。
毎度ご購読頂きありがとうございます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
CREAW Inc
野口 元気
![ceo Founder & CEO Genki Noguchi](https://creaw-usa.com/wp-content/uploads/elementor/thumbs/ceo-qu1yt3i5xsfj0nwsawjcuxi24ewpt4awsaplgtdtrc.jpg)
Writer
Genki Noguchi
CREAW代表。大学卒業後にヤフー株式会社でインターネット広告の企画営業に従事。在職中にYahoo! JapanとGoogle双方の運用型広告上級者資格を取得。同社を退職後に渡米。 ロサンゼルスでカリフォルニア法人CREAW Incを創業後、事業拡大に伴い、オレゴン州ポートランド、テキサス州ダラスに拠点を広げつつ、 日本法人のCREAW JAPAN合同会社を設立。日米の架け橋となるべく、デジタルマーケティングを展開中。
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