【代表ブログ】
2024年の振返りと2025年の展望

2024年の振返りと2025年の展望
CREAW Inc.はロサンゼルスに本社、ポートランド、ダラス、日本にも拠点を置く、アメリカ市場への進出・アメリカでの販路拡大をデジタルマーケティングでサポートする日系の広告代理店です。

いつもご閲覧頂き、ありがとうございます。
CREAWの野口です。

 

 

新年明けましておめでとうございます。


遅ればせながら、2024年も大変お世話になりまして、弊社一同心より感謝申し上げます。


本年も引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。

花火を手に持つ人

今回は2024年の振返りと2025年の展望についてお話しします。

 

2024年は世界的に多くの変化があった1年でした。

 

その中でも特に印象的だった3つのトピックを挙げ、2025年の変化について展望します。

2024年の振返り

アメリカ国旗と20ドル札

1. インフレの鎮静化

2024年はアメリカで長引いていたインフレが、ようやく落ち着きを見せはじめた年でした。

 

コロナ後の急激な物価の高騰を踏まえて、FRBが進めてきた政策金利引き上げの影響が徐々に表れ、物価上昇率が2%台まで低下してきています。

依然として物価高騰による生活コスト上昇が根強いものの、状況の改善で変化も起きています。


例えば、インフレの影響で物価が急上昇していたカリフォルニア州やニューヨーク州では、生活費の高さから多くの人々がテキサス州やフロリダ州などの郊外へ移住する動きが加速していました。

 

しかし、2024年には物価の安定と経済活動の正常化から、一部の人々は再度都市部へ戻る動きも見られました。依然として都市部と郊外では家賃が倍以上異なるなど生活コストや治安の面でも大きな開きがある一方、都市部はビジネスチャンスや文化的利便性が高い点も理由の1つです。

2. 円安によるインバウンド需要の高まり

当初多くの人に一時的と考えられていた円安も、気が付けば定常的なトレンドに。2024年も一時的に円高に触れた時期があったものの、確実に為替水準は円安傾向です。

 

円安の影響は訪日外国人旅行者の大幅な増加に繋がり、近隣のアジア諸国に限らず、アメリカやヨーロッパからの遠方の旅行者も増加。日本国内では京都や北海道などの観光地が大変な賑わいを見せました。

 

因みに北海道はアメリカでもブランド化されており、食品の産地が北海道だからという理由で商品を手に取る人がいるほどです。

日本へ訪れる観光客の中には宿泊、飲食、ショッピングに留まらず、禅体験やアニメの聖地めぐりなど日本独自の文化を楽しむ強者まで存在します。

 

私のアメリカ人の友人に日本で訪れた場所を聞くと、ディズニーランド、ポケモンセンター、くら寿司と意外な回答が返ってきました。ほぼアメリカにもある場所ではないかと驚きましたが、「アメリカでは高いものが日本では安いからお得だ」という声を聞いて、アメリカに既にあるものの方が日本で価格を比較しやすく、安さを感じやすいのかと納得しました。

3. コロナ後のイベント需要の安定化

コロナ終息をきっかけに、それまでのストレスの反動からリアルイベントへの需要が爆発的に高まりました。ここ数年の間に日本文化に関するイベントを含むイベントの数は急激に増えましたが、2024年は徐々に通常の水準に戻り始めた印象です。

 

弊社が集客運営をサポートしているロサンゼルスの日系イベントでも、コロナ明けはイベントを開催するというだけで集客に困らない状況でした。しかし、2024年からイベントの数が増えた事もあり、そのイベント独自の魅力をどう打ち出すかというマーケティング戦略が重要性を増しています

 

これは日系イベントに限った話ですが、インバウンド需要の高まりから、訪日して日本文化を体験した現地の方々が増え、フェイクな日本は通用しない風潮をより強く感じます。アメリカ現地にローカライズしつつも、本物の日本を失わないバランス感が今後重要なトレンドとなるのではないかと感じています。

2025年の展望

日本の風景

1. アメリカ市場での日本ブームのさらなる拡大

2025年は昨年以上に日本文化や日本製品への関心が、アメリカ市場で高まる1年になるのではないかと予想しています。先述した円安による訪日アメリカ人旅行者が帰国後も日本製品を購入したり、日本食を楽しんだりするケースが増えています。

 

例えば、先日ユネスコの無形文化遺産に「伝統的酒造り」として登録された日本酒の輸出量はここ数年で記録的に伸び、日本食レストランや日系スーパーに限らず、アメリカ現地のレストランやスーパーの店頭に並ぶ事も多々あります。

 

また、「好きなアニメの中でラーメンを美味しそうに食べていたから自分も食べたくなった」や「好きなキャラクターが話している日本語を勉強したくなった」という声も多く、アニメを起点とした日本文化の普及をより強く感じます。こうした「日本ブーム」は2025年以降も継続していくとみて間違いないかと思います。

2. 日本企業様のアメリカ進出と輸出の加速

日本国内の少子高齢化と人口減少が進み、2100年には人口が半減すると予測される日本では、国内市場の縮小が避けられない状況。短期的にはインバウンド需要で国内市場が潤う状況は期待できる一方、中長期的には海外市場への進出は避けられないと考えられます。

 

また、近年地政学的なリスクの高まりやトランプ次期大統領就任後も中国との関係が改善される見通しが立たない状況から推察すると、日本企業様にとってアメリカ市場は最も魅力的かつ安全なマーケットの1つと考えられ、2025年はさらにアメリカ市場への進出や輸出が本格化するものと想定しています。

 

昨年まではアメリカに拠点を持たずに越境ECへ取り組む企業様も多く存在しましたが、2025年はトランプ次期大統領が国を問わずに関税強化を図る発言も散見される為、アメリカ現地に拠点を持ち、アメリカ国内で生産や事業運営を行うケースが増加するのではないかと予想されます。

 

近年製造業を中心にメキシコへ生産拠点を移管する動きが加速していましたが、今後どのような影響が出てくるか個人的にも状況を注視していきたいと考えています。

3. デジタルとリアルの融合が進むマーケティング

マーケティング領域では、例年よりもさらにデジタルとリアルの融合が求められる時代が到来。個人の興味関心が細分化し、個人の興味に合うコンテンツや広告がスマホやパソコンで表示される時代の中では、マス的な1つの取り組みだけでリーチを広げる事は難しく、複合的な施策実行が必要不可欠です。

 

SNSやWeb広告とリアルイベントやポップアップストアを連動させた取り組みなどが注目度を増す一方、Web広告でオンライン売上はそこまで増えなかったものの実店舗の売上が伸びたケースやイベント出展によってSNSのフォロワーが増加したケースなど、デジタルとリアルの垣根を越えた費用対効果の見極めがより複雑化してきています。

 

上記の背景から弊社に対するご相談内容も以前のような「SNS運用だけお願いしたい」や「Web広告だけ運用してほしい」といった部分的なご相談から「事業拡大に向けたトータルでの提案がほしい」といった広範囲に関する声が増えてきた印象です。

 

デジタルとリアルをどのように融合させて、費用対効果を最大化させるかといった点は2025年も多くの企業様が関心を持つテーマになるかと思います。

関連記事「【代表ブログ】アメリカ進出3つの方法では越境EC、展示会・イベント出展、アメリカ拠点立ち上げに分けて、アメリカ進出方法を紹介しています。

まとめ

アメリカの都市の風景

2024年を振り返ってみると、「なぜあの時もっと早くトレンドの変化に気が付けなかったのか」といった事や「もっとクライアント様の為により良いご提案が出来たのではないか」と反省点が多々見つかりますが、2025年はこれらの経験を踏まえて、さらに時代の変化に敏感になり、皆様に役立つ情報やサービスをご提供して参りたいと思います。


アメリカ市場に挑戦する全ての日本企業様が事業をさらに拡大され、2025年が飛躍の1年となる事を心よりお祈り申し上げます。 

 

弊社ではアメリカ進出のためのマーケティング戦略の無料初回相談・見積行っております。お気軽にお問合せください。

 

また、特にブログで解説してほしいテーマのリクエストもお待ちしています。

CREAWでは無料相談無料見積作成を行っています!

今年も定期的に代表ブログを通じて、アメリカ市場に関する最新情報や事例をお届け致しますので、ぜひご期待頂けますと幸いです。


毎度ご購読頂きありがとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

CREAW Inc

野口 元気

Founder & CEO Genki Noguchi

Writer

Genki Noguchi

CREAW代表。大学卒業後にヤフー株式会社でインターネット広告の企画営業に従事。在職中にYahoo! JapanとGoogle双方の運用型広告上級者資格を取得。同社を退職後に渡米。 ロサンゼルスでカリフォルニア法人CREAW Incを創業後、事業拡大に伴い、オレゴン州ポートランド、テキサス州ダラスに拠点を広げつつ、 日本法人のCREAW JAPAN合同会社を設立。日米の架け橋となるべく、デジタルマーケティングを展開中。

関連記事

アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 Blue Suga, Inc様・転送業界 クライアント様紹介 Blue Suga, Inc(DBA: BeHappy!!!) 代表 須賀 裕子(Hiroko Sug […]

アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 FIVE SMILE USA様・イベント業界 クライアント様紹介 FIVE SMILE USA 代表 大澤 城偉(Kunihide Osawa) 渡米後、ハリウッド […]

アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 Adentope, Inc.様・イベント業界 クライアント様紹介 Adentope, Inc. (DBA: Japan Product Promotion) 代表 […]

アメリカデジタルマーケティングサポート事例・お客様の声 株式会社原田晶光堂様・伝統工芸品業界 クライアント様紹介 株式会社原田晶光堂代表取締役社長 原田 弘(Hiroshi Harada) 1984年に上京し、アルバイト […]