アメリカ市場で勝ち抜くアラスカ式マーケティング戦略とは? CREAW Inc.はロサンゼルスに本社、ポートランド、ダラスにも拠点を置く、アメリカ市場参入・アメリカでの販路拡大をデジタルマーケティングでサポートする日系の広 […]
アメリカで流行中のモクテルとは?
日本企業様のビジネスチャンスも紹介
CREAW Inc.はロサンゼルスが本社、ポートランド、ダラスにも拠点を置く、アメリカ市場への進出・アメリカでの販路拡大をデジタルマーケティングでサポートする日系の広告代理店です。
近年、アメリカではアルコールを含まないカクテル「モクテル(Mocktail)」が流行中。モクテルとは、Mock(偽の)とCocktail(カクテル)を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルを意味します。
見た目や味わいはカクテルそのものですが、アルコールを含まず、健康志向やメンタルウェルネスへの関心が高いZ世代・ミレニアル世代から支持されています。健康意識の高い人やアルコールが苦手な人でも楽しめる点が魅力ひとつ。従来のノンアルコール飲料が持つ「物足りなさ」や「子供っぽい」といったイメージを払拭したモクテルが今人気です。
この記事では、モクテルがアメリカで流行している理由や背景、市場規模を徹底解説。そして、米国のモクテル市場の動向から、日本企業様のビジネスチャンスも紹介します。アメリカ進出を狙う日本企業様必見の内容です!
アメリカのモクテル市場概況と今後の見通し
アメリカのモクテル市場は、2024年時点で約96億ドル規模。2032年には183億ドルに達する見込みで、年平均成長率(CAGR)は8.4%と予測されています。*1
Ready to Drink(RTD)モクテルの拡大や、高級ノンアルスピリッツブランドの登場がこの成長を後押ししています。実際にモクテルをレストランやバーのメニューに加える飲食店も急増。2020年から2023年にかけて、モクテルメニュー数は142%増加したとのデータもあります。*2
以下でアメリカでモクテルが流行する背景を紹介します。
アメリカでモクテルが流行する背景
1. 若年層を中心に進む“Sober Curious”の価値観
モクテル市場を牽引しているのは、Z世代・ミレニアル世代の若年層。彼らの多くはアルコールを摂取しないことで、睡眠改善や健康増進、不安軽減などの身体的および精神的なメリットを得られると考えています。アメリカでは日本のような国民全員が加入できる健康保険がなく、各個人で健康保険に入る必要があり、その保険料も高額。中には保険料が高額で、健康保険に入れないアメリカ人もいるほどです。保険料の高さも、アメリカの若年層がモクテルを好む要因のひとつかもしれません。
また、インスタ(Instagram)などでは、#sobercurious というハッシュタグで断酒生活を共有する動きも広がっています。ビジュアルが美しいモクテルが多く、InstagramやTikTokをよく利用する若者との相性も抜群。色鮮やかでユニークなグラスに注がれたモクテルは、飲み物としてだけではなく、写真を撮り、SNSに投稿したいと思うアメリカの若者も多いです。
上記は2025年7月8日現在、約11万回再生されているモクテルのYouTube動画です。YouTubeでもモクテルの作り方を紹介する動画や、美しいモクテルを紹介するショート動画が多く投稿されています。
2. 製品の品質向上と多様化
以前のノンアルコール飲料は、味や種類が限定的でしたが、現在は本格的なアルコール飲料の風味を再現したモクテルや、独創的なフレーバー、機能性成分を配合した製品など、選択肢が増加。米国の消費者が自分に合うモクテルを購入できることも、モクテル流行の一因です。
3. 販売チャネルの拡大
スーパーマーケットやコンビニエンスストアだけでなく、オンラインストアやノンアルコール専門店など、購入できるチャネルが多様化。消費者は手軽にモクテルを入手できるようになりました。
実際に私が訪問したレストランでもモクテルメニューが充実。モヒートのモクテルを注文しましたが、見た目はアルコールの入ったモヒートと同じで、思わず写真を撮りました。レストランもモクテルメニューを充実させ、見た目も美しいモクテルを作ることで、モクテルトレンドの拡大を後押ししています。
個人の感想としては、味はアルコールの入ったモヒートとほぼ同じでしたが、ジュースとは違う大人が満足できる味だと思いました。何らかの事情でアルコールが飲めない人にもおすすめできると感じました。
アメリカで人気のモクテルカテゴリには以下のような特徴があります:
- クラシック系: モヒート、マルガリータ、シャーリーテンプルなどを模したノンアルバージョン
- フルーツ・ボタニカル系: ラズベリー&ローズ、ピンクグレープフルーツ&セージなど、香りと色味重視
- 和素材系: 抹茶ソーダ、柚子ジンジャー、梅&ソルト系など、エスニック・ナチュラルな要素が好まれる傾向
4. 多様なフレーバーと素材の進化
ハーブ、スパイス、エキゾチックなフルーツなど、さまざまな材料がモクテルに使用され、自分好みのモクテルを選べる点も流行の要因のひとつ。これまでアルコールでしか満足できなかったアメリカ人も、多様なフレーバーと洗練された味わいを得られるモクテルを支持しています。
アメリカで注目される成功ブランドとその戦略
いくつかのモクテルブランドはこのモクテルブームにより、急成長してます。
1. Seedlip― 世界初のノンアルコールスピリッツのパイオニア
Seedlip(シードリップ)は、イギリス発のノンアルコールスピリッツブランドで、「大人のための飲み物」というイメージを掲げ、世界で初めてノンアルコールのスピリッツを展開しました。
主な特徴:
- 蒸留技術を活用し、ハーブ・スパイス・柑橘系をブレンドした上品な味わい
- 甘味料・香料・保存料は一切不使用
- グラスの中での存在感を重視した美しいボトルデザイン
マーケティング戦略:
- 「ナイトライフでの新しい選択肢」として高級バーやミシュラン星付きレストランに導入
- InstagramやPinterestでのスタイリッシュなライフスタイル演出
- “Don’t drink. Seedlip.”という印象的なタグラインでブランド浸透
「飲まない」という行動をポジティブに捉える文化を作ったリーダーブランドです。
2. Curious Elixirs― ウェルネス層を狙うプレミアムモクテル
Curious Elixirs(キュリアス・エリクシールズ)は、“健康志向の大人”をターゲットにしたプレミアムRTDモクテルブランド。「カクテルの複雑な味わいを、ノンアルで再現する」がコンセプトです。
主な特徴:
- アダプトゲン(ストレス軽減に効果があるとされるハーブ)を配合
- 100%オーガニック素材、低糖質設計
- “番号”で種類を表記(例:No.1=ネグローニ風、No.2=ダーク&ストーミー風)
マーケティング戦略:
- 「ノンアル×機能性食品」の融合として、ウェルネス志向ユーザーにリーチ
- D2C販売+定期購入モデルでファンコミュニティを構築
- メールマーケティング・SNS広告でライフスタイル提案型プロモーション
健康意識が高く、アルコールを避ける層に訴求し、機能性食品市場とも親和性の高いブランドです。
3. Kin Euphorics― 「マインドフルドリンク」としての提案型ブランディング
Kin Euphorics(キン・ユーフォリクス)は、“気分やメンタルバランスを整える飲み物”という新しいジャンルを確立したなブランド。創業者にはモデルのBella Hadidが共同出資しており、話題性とライフスタイル性を兼ね備えています。
主な特徴:
- ノンアル+機能性ハーブ(アダプトゲン、ノートロピクスなど)を配合
- 飲むタイミング別に商品設計(Wake, Bloom, Dreamなど)
- クラブやバーだけでなく、リモートワークやリラックス用途にも対応
マーケティング戦略:
- 「精神のウェルネス」を前面に出したストーリーブランディング
- ラグジュアリー感あるビジュアル展開とコラボ展開(アパレル・美容業界)
- Z世代やインフルエンサーを巻き込んだソーシャル・バイラル戦略
“飲む自己ケア”という新しいジャンルで、ライフスタイルブランドとしての立ち位置を確立してます。
上記ブランドの共通点は、“単なるアルコールの代替”ではなく、“そのブランドでしか体験できない世界観”。パッケージデザインやSNS戦略、ブランドストーリーテリングが、商品の価値を高めています。
アメリカのモクテル市場におけるビジネスチャンス
米国モクテル市場の急速な拡大の背景には、健康志向の高まりやSober Curiousムーブメント、そして多様な選択肢を求める消費者のニーズがあります。以下でアメリカのモクテル市場における日本企業様のビジネスチャンスを紹介します。
1. 高品質でユニークな和風モクテル製品の展開
1. 日本の伝統食材の活用
日本特有の繊細な風味を持つ食材である抹茶やほうじ茶、柚子、和三盆、梅、紫蘇、生姜などは、アメリカ市場で「エキゾチック」や「ヘルシー」と高評価です。これらの食材を活かしたモクテルは、アメリカの競合企業と差別化が可能。例えば、抹茶ベースのモクテルや柚子を使った爽やかなモクテルなどは、健康志向の消費者に支持される可能性があります。
2. ストーリーテリング
アメリカと日本のマーケティングの違いでも紹介しましたが、アメリカの消費者は商品の機能に加え、商品のストーリーや企業理念も重視します。そのため、日本企業様が米国市場でモクテルを販売する場合、品質へのこだわりや職人技などを伝えるブランドストーリーを構築し、SNSやWeb広告、ブログなどのコンテンツでの発信がおすすめです。
2. 機能性・健康志向モクテルの開発
アメリカでは、ノンアルコールだけでなく、さらに健康に良いとされる成分(例:プロバイオティクス、アダプトゲン、ビタミン、ミネラルなど)を配合したドリンクへの関心が高まっています。日本の発酵技術(麹、甘酒など)や、ハーブ・植物由来の成分を応用したモクテルは、健康志向のアメリカ人に支持されるかもしれません。
3. RTD(Ready to Drink)形式での市場参入
1. 手軽さと利便性
忙しいアメリカ人は、手軽に楽しめるRTD(Ready to Drink)製品を好む傾向にあります。高品質な日本独自のモクテルをRTD形式で提供すれば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、オンラインストアなど、多様なチャネルでの展開が可能です。
2. デザインとパッケージ
日本のデザインは、洗練されていてミニマリストな印象を与えることが多く、アメリカ市場でも高く評価されます。和の要素を取り入れつつ、モダンで目を引くパッケージデザインは、アメリカ消費者の購買意欲を刺激します。
4. 高級飲食店・バーとのコラボレーション
1. ブランドイメージの確立
アメリカの有名レストランやバー、ホテルと提携し、日本製のモクテルを提供できれば、ブランドの信頼性と認知度の向上が可能。特に、アルコールメニューに劣らない本格的なモクテルを求める高級志向の顧客層にアプローチできます。
2. 限定メニューやイベントでの露出
特定の期間やイベント限定で、日本の素材を使った特別なモクテルを提供すれば、話題性があり、メディアやSNSでの露出を増やすことが可能。弊社が集客をサポートしているJAPAN FAMILY DAYやOC JAPAN FAIRでのモクテルの提供もおすすめです。
5. デジタルマーケティングを通じたコミュニティ形成
1. Web広告やコンテンツマーケティングの強化
アメリカでのモクテル流行を背景に、モクテルをWebやSNSで検索する人も多数。そのため、Web広告やSNS広告を使ったモクテルの訴求もおすすめです。
また、日本のモクテル製品の魅力を伝えるだけでなく、日本の食文化、健康思想、ライフスタイルなどを伝えるコンテンツ(レシピ動画、素材の産地紹介、職人の物語など)を発信すれば、ブランドへの信頼性や認知度向上を狙えます。
2. インフルエンサーマーケティングの活用
健康志向、ヴィーガン、サステナブルなどを発信しているアメリカのインフルエンサーと連携し、モクテル製品の魅力や日本ならではの価値を発信してもらう戦略がおすすめです。
3. ECサイトの最適化
アメリカの消費者に合うECサイトを構築し、パーソナライズされた購買体験を提供できれば、リピーターを増やし、ブランドロイヤルティを高めることが可能です。
関連記事「日本企業が知っておくべきアメリカのドライブスルー文化とは?」も、ぜひご覧ください!
まとめ
以上、アメリカで流行するモクテルを、日本企業様のビジネスチャンスとともに紹介しました。
アメリカでは、ノンアルコール飲料の需要が高まり、モクテルは今後ますます注目されるドリンクです。米国市場参入を目指す日本企業様は、抹茶や梅といった日本の独自風味を持つモクテルの販売は、大きなビジネスチャンスになるのではないでしょうか。
ただし、その成功には「アメリカ市場に合わせた戦略設計と現地最適化」が不可欠です。
アメリカ市場参入時は、日本と同じマーケティングではなく、文化や価値観、消費者行動の違いを理解した上で、デジタルマーケティング戦略を再構築することが必要。特にWeb広告表現・SNS運用・Web制作・SEO対策などにおいて、日米のマーケティングの違いを考慮することは重要です。
アメリカ市場における日系企業様のデジタルマーケティング支援を専門に行うCREAWでは、100社以上のサポート実績があります。日米のマーケティングの違いにも熟知し、日本企業様のアメリカ進出を成功に導くデジタルマーケティング戦略を提供しています。
初回コンサルティングとお見積りは無料です。
お気軽にお問合せ下さい。
【出典】
*1:https://www.databridgemarketresearch.com/reports/us-ready-to-drink-rtd-mocktails-market?srsltid=AfmBOoq12aFEGLvotYuWwqNNJ6tpL6JaJEtSDQyd3xeApS9duxaKSANy
*2:https://monin.us/blogs/blog/top-non-alcoholic-beverage-trends-2025-energy-refreshers-mocktails
Writer
Maya Lucas
日本でSNSマーケティング、LP作成に従事。2021年にアメリカ移住し、ロサンゼルスの会社でSEO対策、コンテンツマーケティングを行う。2023年に代表の野口と出会い、CREAWのホームページのSEO対策やメルマガなどを担当。元ITコンサルタント兼システムエンジニアでIT・WEB業界で15年以上の経験を持つ。
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