安さを売りにするとアメリカ市場で苦戦する理由成功する価格戦略とは CREAW Inc.はロサンゼルスに本社、ポートランド、ダラスにも拠点を置く、アメリカ市場参入・アメリカでの販路拡大をデジタルマーケティングでサポートする […]
アメリカと日本のマーケティングの違い
~成功の鍵を握る文化の差を徹底解説~
CREAW Inc.はロサンゼルスが本社、ポートランド、ダラスにも拠点を置く、アメリカ市場への進出・アメリカでの販路拡大をデジタルマーケティングでサポートする日系の広告代理店です。
日本国内で成功したマーケティング手法を、アメリカ市場で実施しても、期待する成果を得づらいいことをご存じですか?
アメリカと日本では言語だけでなく、人種や文化、価値観、購買行動が大きく違います。
この記事では、アメリカと日本のマーケティングの違いを紹介し、米国市場への参入成功に必要なマーケティング戦略を徹底解説します。
日米のマーケティングが異なる理由
日米でマーケティングが異なる理由は複数あり、アメリカ進出を目指す日本企業様は、その背景を知ることが重要。以下で、日本とアメリカのマーケティングが異なる理由を詳しく解説します。
1. 価値観と消費行動
アメリカは個人主義が主流で、「自分にとってメリットがあるか」が重要視されます。一方、日本は集団主義が重要視され、「他人に迷惑をかけない」や「空気を読む」ことを前提とした広告表現が好まれます。
例えば、アメリカでは化粧品のCMで「あなたはもっと美しくなれる、自信を手に入れよう」と個人に訴えかけるのに対し、日本では「自然な美しさで好印象に」といった周囲との調和を意識した表現が多く見られます。
実際にアメリカでは他人の目を気にせず、自分の好きな服を着たり、好きな色に髪を染めたりします。私が自動車の免許を取りに行った施設では、受付の女性が頭にティアラをつけて働いていましたが、それを不思議そうに見る人は誰もいませんでした。
また、最近の日本でもタトゥーを入れる人が増えているかと思いますが、アメリカでは自分の好きな文字や柄のタトゥーを入れている人が多いです。自分の好きなキャラクターのタトゥーを入れるアメリカ人もおり、私のアメリカ人の知人はスーパーマリオのタトゥーを入れており、そこからも個人主義が読み取れます。
2. 購買判断プロセスの違い
アメリカ人は即断即決の傾向が強く、すぐ購入に進めるボタンなどのCTA(Call to Action)や限定オファーが効果的。一方、日本では情報収集・比較検討を重要視し、商品やメーカーに信頼を感じてから購入する傾向があります。
アメリカの通販サイトでは”Buy Now”や”Limited Offer Today Only(今日だけの限定オファー)”のような急かす文言、”Buy 1 Get 1 Free(1つ買うと、もう1つ無料)“といった実質50%割引などが一般的で、購入を促進します。実際に”Buy 1 Get 1 Free”や”Buy 2 Get 1 Free”はアメリカのスーパーでよく見かけるマーケティング手法で、”50%OFF”と書くよりも、計算が不要でお買い得感があるとされています。
一方、日本の通販サイトではレビュー数や口コミ評価、詳細説明などを掲載し、慎重に検討したい日本人向けの仕様です。
3. 表現の違い
アメリカの広告ではジョークや比喩、ストーリーテリングが主流ですが、日本では真面目・控えめな表現が多いです。
例えば、以下のペプシのアメリカCMでは、テンポの良い音楽とともにPepsi BBQ Crashersと呼ばれる人々が、他人の家のパーティーに潜入し、Pepsi zero sugerを次々と置いていくというもの。他人の家に勝手に侵入することや、物を投げること自体に抵抗を示す日本人が多いと思われ、このCMに共感できる日本人は多くないのではないかと推測します。しかし、アメリカではこれらがユーモアとして受け入れられます。
一方、以下は日本のサントリーシングルモルトウイスキー白州のCM。「自然との共生」や「癒し」をテーマにした静かな映像で、視聴者の感情に訴えるよう構成され、こちらのCMの方が日本人には好感が持てるのではないでしょうか。
アメリカと日本のマーケティングの主な違い
上記で日米でマーケティングが異なる背景を説明しました。次に、日本とアメリカのマーケティングの違いを詳しく解説します。
1. 広告表現
アメリカの広告表現は、ストレートで論理的。自己主張が重視され、明確かつ簡潔なメッセージが重要です。例えば、WebサイトのCTA(Call To Action)ボタンは、「今すぐ購入」や「無料トライアルを開始」のように、何をすべきかすぐわかる表現が好まれます。
一方、日本の広告表現は協調性や察する文化を重んじます。情緒的な表現や、顧客への配慮を示す丁寧な表現が好まれます。この違いは、Web広告やSNS広告などのデジタルマーケティングだけでなく、カスタマーサポートの対応にも見られます。
アメリカでは、日本のような遠回しな表現や曖昧なメッセージは理解されにくく、信頼獲得は難しい可能性があります。
2. デジタルマーケティング
デジタルマーケティングで使用するプラットフォームにも違いがあります。アメリカでは、主にGoogle検索エンジンが利用され、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどのSNSが強力な影響力を持っています。
特に、動画コンテンツは強力なデジタルマーケティングツールで、多くの企業は動画コンテンツで商品をアピールしています。また、ポッドキャストのリスナー数も日本と比較して多く、新たなデジタルマーケティング手法として注目されています。
日本では、Google検索に加えYahoo!も一定のシェアを持ち、SNSではLINEの利用率が非常に高いのが特徴。また、独自のアプリを通じたプロモーションも盛んです。
3. クリエイティブの傾向
アメリカの広告は、大胆でユーモラス、そして感情に強く訴えかけるものが多い印象です。多様な人種や文化を反映したクリエイティブが多く、視覚的なインパクトやストーリーテリングが重要。また、ダイバーシティ&インクルージョン(個々の違いを受け入れ、認め合い、生かしていくこと*1)への配慮は、企業のブランドイメージを大きく左右します。
一方、日本のクリエイティブは丁寧で安心感があり、共感を呼ぶ表現が主流。細部へのこだわりや季節感、ターゲット層に合わせたきめ細やかな表現が多いです。日本のクリエイティブ制作において、過度な強調や誇張はイメージダウンになりかねません。
4. ブランディング
アメリカ企業はブランドストーリーや理念を前面に押し出す傾向があり、消費者との感情的なつながりを構築します。日本企業は実績や歴史、品質を中心に訴求します。
例えば、靴を扱うTOMSは、2006年に創業者のブレイク・マイコスキーは「One for one(1足買えば、1足寄付する)」というブランドストーリーを掲げ、今でも利益の1/3を寄付し、消費者に支持されています。
アメリカ市場で成功した日本企業様の戦略
日本企業様がアメリカ進出で成功するには、既にアメリカ市場で成功している企業様の事例を知り、デジタルマーケティング手法を参考にすることが重要です。以下で、アメリカ市場で成功している日系企業様の事例を紹介します。
1. 株式会社明治様の『ハローパンダ』
1987年に日本で販売されていた株式会社明治様の「こんにちはパンダ」は、現在は「Hello PANDA」として、アメリカを含むアジア、東南アジア、中東、ヨーロッパなどの約30ヶ国で販売される人気商品。2015年からアメリカで生産を開始し、2017年以降は販路拡大と同時にアメリカでの売り上げが約3倍に拡大しています。
アメリカのハローパンダのパッケージには、バレーボールなどのスポーツシーンが描かれ、子供から大人まで楽しめる工夫をしているとのこと。
需要拡大に対応すべく、約28百万ドル(約41億円)を投資し、ハローパンダの生産能力の増強を進めています。2026年度までに2023年度に比べて約1.5倍の売り上げを目指しているとのことです。
また、プレッツェルの市場規模が約4,200億円※3と推計されるアメリカで、2024年から「ハローパンダ プレッツェル」の販売を開始。アメリカで人気のプレッツェル市場にも挑戦しています。*4
2. 株式会社原田晶光堂様
1918年創業の株式会社原田晶光堂様は、ハンコの問屋メーカー。2020年、越境ECサイトの立ち上げと同時に、SNS運用と広告運用をCREAWにご依頼いただきました。
ハンコをホリデーギフトとして訴求し、日本文化に興味のあるアメリカ人へ効率的にアプローチ。日本ではハンコがプレゼントになるとは想像しがたい一方、自分の名前が漢字になり、世界で1つのギフトとして、アメリカ人から好評でした。アメリカ文化を熟知した上でのデジタルマーケティングの戦略立案が成功のポイントです。
結果的に、前年のWebサイト経由での売上を大幅に上回る727%達成を実現し、アメリカの新規販路開拓に成功しました。
アメリカ進出に成功した株式会社原田晶光堂様のインタビュー記事「日本の伝統文化を再定義したアメリカ進出」も、ぜひご覧ください!
日本企業様がアメリカ市場で成功するためのロードマップ
日本で成功したマーケティング手法をアメリカで実行しても、上手くいかないことが多々あります。そこで、日本企業様がアメリカ市場で成功するためのロードマップを紹介します。
1. 市場調査とターゲット顧客の明確化
アメリカ進出前に、詳細な市場調査がおすすめ。デモグラフィック情報(年齢、性別、収入など)に加え、サイコグラフィック情報(価値観、ライフスタイル、購買動機など)の明確化が重要です。特にアメリカは日本と違い、多民族国家で、州ごとに人種や価値観が異なる点に注意が必要。文化や価値観は実際にアメリカに住んでみないと理解が難しいため、詳細なマーケットリサーチは、現地の広告代理店への依頼がおすすめです。
また、競合分析を行い、自社の強みと弱みを把握し、アメリカでの具体的なペルソナ設定がおすすめ。このペルソナ設定が、以降のマーケティング戦略の基盤となります。
2. 現地化されたコンテンツ戦略の構築
WebサイトやSNS運用、Web広告では、単に日本語を英語に翻訳するのではなく、アメリカ現地に合わせたローカライズが重要。現地の言葉遣いや文化に合わせれば、よりターゲット層に響くコンテンツになります。アメリカの検索エンジンに最適化されたSEO対策(キーワード選定、コンテンツ作成)も同時に進めましょう。現地の人が実際に検索するキーワードに基づいて、質の高いコンテンツの提供が重要です。
3. パフォーマンスマーケティングへの注力
リスティング広告(Google Ads)、SNS広告(Meta AdsやTikTok Ads)などの、効果測定可能なデジタルマーケティングがおすすめ。広告の費用対効果(ROI)を意識し、データに基づいたPDCAサイクルを高速で回すことで、限られた予算の中で効果的に商品を訴求できます。
4. ブランドストーリーテリングの強化
アメリカの消費者は商品の機能に加え、商品のストーリーや企業理念も重視します。日本ならではの強み(例えば、品質へのこだわりや職人技、ユニークな文化など)を伝えるブランドストーリーを構築し、SNSやWeb広告、ブログなどのコンテンツでの発信がおすすめ。感情に訴えかけるブランドストーリーテリングで、ブランドイメージの向上や信頼構築が可能です。
関連記事「アメリカの祝祭日とマーケティング活用入門編」も、ぜひご覧ください!
まとめ
以上、アメリカ進出成功の鍵である「日米のマーケティングの違い」を徹底解説しました。
アメリカ市場参入時は、日本と同じマーケティングではなく、文化や価値観、消費者行動の違いを理解した上で、デジタルマーケティング戦略を再構築することが必要。特にWeb広告表現・SNS運用・Web制作・SEO対策などにおいて、日米のマーケティングの違いを考慮することは重要です。
また、マーケティング戦略の立案にはアメリカ現地の信頼できる広告代理店やマーケティング会社との連携が成功のポイントです。
アメリカ市場における日系企業のデジタルマーケティング支援を専門に行うCREAWでは、100社以上のサポート実績があります。日米のマーケティングの違いにも熟知し、日本企業様のアメリカ進出を成功に導くデジタルマーケティング戦略を提供しています。
初回コンサルティングとお見積りは無料です。
お気軽にお問合せ下さい。
よくある質問
日米のマーケティングの違いに関する、よくある質問を紹介します。
アメリカ進出時、最初にやるべきデジタルマーケティング施策は?
アメリカ進出時に、最初にやるべきことは徹底的な市場調査とターゲット層の明確化。市場調査・ターゲットの明確化がなければ、その後のデジタルマーケティング施策の方向性を決定できません。
その後、Webサイトを既にお持ちであれば、現地の文化やターゲット層に合わせたWebサイトのローカライズとSEO対策を行い、並行してWeb広告やSNS広告、SNS運用の計画・実施が効率的です。
アメリカと日本の広告費はどのくらい違いますか?
アメリカは市場規模が大きく、日本よりも広告単価が高くなる傾向にあります。業種にもよりますが、クリック単価(CPC・Cost Per Click)は日本より高めです。また円安のため、以前よりもアメリカのクリック単価を高く感じる可能性もあります。
しかし、ターゲット層を絞り込み、効率的なWeb広告運用をすれば、費用対効果を高めることは可能。具体的な費用については、戦略により異なるため、アメリカ現地の広告代理店への相談がおすすめです。
現地の広告代理店を選ぶ際の注意点は?
アメリカ現地の広告代理店を選ぶ際の注意点は、実績に加え、自社の業界への理解度、提供できるデジタルマーケティングの種類、担当者とのコミュニケーションのしやすさが重要。また英語が苦手な場合は、日本語を話せる担当者がいるかの確認も必要です。
契約前に複数の広告代理店と面談し、自社の目的や予算に最も合致する広告代理店を選びましょう。
関連記事「アメリカ進出における広告代理店の選び方」もご覧ください!
【出典】
*1:個々の違いを受け入れ、認め合い、生かしていく意(https://jinjibu.jp/keyword/detl/958/)
*2:https://www.toms.com/en-us/impact
*3:https://www.meiji.co.jp/hello-chocolate/column/174/
*4:https://www.meiji.co.jp/corporate/pressrelease/2024/1016_01/index.html
Writer
Maya Lucas
日本でSNSマーケティング、LP作成に従事。2021年にアメリカ移住し、ロサンゼルスの会社でSEO対策、コンテンツマーケティングを行う。2023年に代表の野口と出会い、CREAWのホームページのSEO対策やメルマガなどを担当。元ITコンサルタント兼システムエンジニアでIT・WEB業界で15年以上の経験を持つ。
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