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【メンバーインタビュー 榛村 拓郎】
アメリカで重要なのはサービスと人脈
メンバー紹介
CREAW COO
榛村 拓郎(Takuro Shimmura)
高校生の時にオレゴン州ユージーンに短期留学。その後、日本の大学在学中にカナダのバンクーバーへ短期留学。卒業後はカリフォルニア州ロサンゼルスへ長期留学を決意。カレッジ在学中に日系イベントOC JAPAN FAIRにて代表の野口と出会い、OPTを経てCREAWに参画。ロジスティクス支援の事業拡大に伴い、ロサンゼルスからオレゴン州ポートランドへ移住し、現在はCOOとして事業拡大に尽力。
人生を変えたアメリカ留学
ルーカス:今までのご経歴を教えて下さい。
榛村:2015年に日本の4年制大学を卒業後、アメリカに渡りました。
Golden West College在学中に弊社がデジタルマーケティングで集客をサポートしているOC JAPAN FAIRで代表の野口に出会い、大学卒業後にCREAWで働き始めました。
ルーカス:日本の大学を卒業後にアメリカに渡航されたとのことですが、アメリカを選んだ理由はありますか?
榛村:理由は2つあります。1つ目は日本の大学では外国語学部に通っており、学校が費用を負担する留学制度があったからです。その制度を利用して大学在学中にカナダに数週間短期留学し、更に海外に興味を持つきっかけになりました。
2つ目は家族の海外渡航経験が多いことも影響しています。私は姉が3人おり、メキシコ留学やニューヨーク、イギリス、ニュージーランドに行ったりしていました。そして、実家では海外からの留学生のホームステイを受け入れており、子供の頃から海外文化に触れることが多くありました。
大学の夏休みにロサンゼルスのディズニーランドに行き、人生で初めてロサンゼルスってすごくいいな、楽しそうだなと思ったんです。若気の至りと言いますか、就活せずに大学卒業したら、アメリカに行こうと決めました。大学卒業して1週間後にアメリカに来ました。
ルーカス:行動力と決断力がすごいですね!
榛村:当時自分にそんなに自信がなくて、このまま就職してもなと思っていました。今考えると、多分学生気分だったんです。笑
ルーカス:お話をお伺いしていると、高校ぐらいからアメリカとご縁があるんですね。ちなみに野口とイベントで初めて会った時の印象は覚えていますか?
榛村:アメリカの経営者みたいな感じで、最初は怖いイメージでした。笑 なので、あんまり話もできませんでした。イベントの打ち上げなどでいろいろ喋っていくと熱くて優しい人だと分かりました。
当時野口がファッションなどの物販をしていたということもあり、金髪のような明るめの髪の毛でしたが、内側は情に厚く、優しい人というギャップがありました。笑
アメリカと日本のファッション事情
ルーカス:CREAWに関わるきっかけを教えてください。
榛村:イベントで野口に会い、その当時CREAWが行っていた物販事業をSALES TAX(米国の売上税で日本の消費税に近い)がないオレゴン州ポートランドで強化しようということで、ポートランドで野口と一緒に住みながら、物販事業に力を入れていきました。
ルーカス:日本で売れるものとアメリカで売れるものは違いますか?
榛村:そうですね、アメリカではカジュアルや軽装を好む人が多いです。
私は語学学校に通っていた時に、何気なく普通のシャツを着て行っただけで、「今日パーティーあるの?」と友達に言われました。笑 日本だとシャツって普段着ですよね?日本とアメリカのファッションの違いを感じた出来事でしたね。アメリカの服装はカジュアルなので、アメリカに住んで最初の頃、日本に帰ると私の服装がカジュアルすぎて浮いていました。
ルーカス:それはすごく私もよくわかります。私もアメリカで普段着ている服で、日本に帰ると少し浮きますね。笑
イベントは1年間の成長を確認する場
ルーカス:CREAWでの役割を教えていただけますか。
榛村:主に物販に関わるロジスティクス支援や年に数回ロサンゼルス近郊で開催されるイベント運営を担当しています。
ルーカス:イベントはどういう部分を担当されていますか?
榛村:主にスタッフのオーガナイズや当日の会場運営です。
弊社で集客を支援しているJAPAN FAMILY DAYというイベントがあります。そのイベントには多くの日系ベンダー様や企業様が出店しています。当日はその各ブースで問題がないか手伝いが必要かなど運営の部分を確認しています。
ルーカス:これまでのイベント運営で何か思い出深いことはあったりしますか?
榛村:イベントは毎年アップグレードしており、出店される方々は去年よりも良いものにしようという意識や熱意を感じます。毎年関わる方もおり、お会いしなかった1年にその方にどれだけ成長した姿を見せれるかというのも私自身の目標でもあります。またイベントが毎年規模が大きくなり、来場者が増えていることもやりがいを感じます。
ルーカス:お話しを聞いていて、イベントが毎年大きくなるのも努力の結果なのだと感じます。
榛村:弊社の他のメンバーがデジタルマーケティングで集客をしてくれているので、集客に関しては皆のおかげかなと思っています。私は毎年イベントのクオリティをいかに上げていくかに注力しています。
毎年同じ運営スタッフの方が集まるとは限らないので、クオリティを上げるのは簡単ではありませんが、来てくださる方と一緒にどうやってイベントのクオリティを高めていくかが重要だと感じています。どんなお客様が来場されてもしっかり対応し、満足して帰って頂けるように意識しています。
ルーカス:イベント運営する側のみなさん、デジタルマーケティングで集客する側のみなさん、誰1人欠けても成し得ないことなんだとお話しを聞いていて感じました。
榛村:イベントは全体が繋がっていないと良いイベントにはなりません。そのマインドが毎年イベントを大きくさせる最大の秘訣でもあります。今後アメリカ進出を検討される企業様にとってイベントはテストマーケティングの場としても活用可能ですので、ご興味がある方にはぜひご相談頂きたいです。
コロナ後はオンライン購入が主流に
ルーカス:イベントに引き続き、物販やロジスティクス支援についてもより詳しく教えてください。
榛村:タックスフリーのポートランドで、アパレルや雑貨などをメインに買い付け&販売をしています。コロナ前は主にBtoBで企業様の買付支援を行っていましたが、コロナ後は主にBtoCの直販へと移行しました。
コロナ前までは直接店舗に行き、買い付けをすることが多かったのですが、コロナ後はオンラインで購入して届いたものを、日本のお客様へ発送しています。
ルーカス:直接お店に商品を見に行くことはあまりないのでしょうか?
榛村:今は基本的にオンライン購入が多いのですが、それまではアウトレットなどに行ってどの商品が新しく入ったなどの確認がとても重要でした。また店舗のマネージャーや店員と話して、最新情報を聞くことも大事でした。
しかし、コロナ禍を通じたオンライン購入の流れに変わったことに加え、円安も進み、昔とは物販のやり方も購入者層も変わりました。今はクオリティの高いものを求めるお客様や購買意識の高いお客様が多い印象です。
丁寧な梱包が付加価値に
ルーカス:お客様からどのような評価をいただくことが多いでしょうか?
榛村:日本に送る際の梱包が丁寧という評価を頂くことが多いです。
商品自体はそのブランドが作ったもので、その商品が良いというのは当たり前なので、私が付加価値としてできるのは、レスポンスの早さや対応の良さです。レスポンスや梱包で評価を頂くと、自分の励みにもなりますし、今後もしっかりやっていこうという気持ちになります。
ルーカス:私の実体験ですが、アメリカで注文した商品の箱がボロボロになって届いたことがあり、丁寧な梱包はお客様も嬉しいと思います。
アメリカから日本に商品を発送する際に、どのような点に気をつけて梱包していますか?
榛村:到着した商品をまず開封します。商品状態を確認してから緩衝材で商品を保護して、再梱包し直します。箱をつけたいのですが、箱で発送すると送料が高くなるため、緩衝材でしっかり保護して、袋も二重にしています。お客様がカッターなどで開封しても商品が傷つかないようになど、商品の配送やお客様の開封を意識した梱包を心掛けています。
ルーカス:日本のお客様にとって丁寧な梱包はすごく安心できますし、お金を払う価値があるということを感じました。
榛村:配送会社を経由しますが、お客様に直接届く商品ですし、どの配送会社に関わらず、お客様からご依頼頂いて、商品を梱包しているのは自分なので、お客様に喜んで頂けることを意識しています。
そこがお客様と信頼関係を築く要因にもなりますし、商品が届いた時の最初の印象がCREAWの印象になると思っています。
アメリカで大事なのは信頼関係
ルーカス:これまでのお仕事の中でアメリカと日本の違いを感じたことはありますか?
榛村:買い付けでお店の店員さんと仲良くなると、よりいろんな情報が入りやすくなる点です。情が深くなり、ディスカウントしてもらえたり、最新の商品が入ったら教えてもらえる場合もあります。
これは実際にあったことなのですが、買い付けに行ったら、在庫がありませんでした。でもどうしても欲しいと交渉したところ、他店舗にその店員の知り合いの方がいるからとそこに電話して下さったんです。そして、在庫があるから送って頂けることになりました。普段からコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていたことが一番の要因だったと思います。
日本の方が売り方は丁寧だと思いますが、アメリカはお客様を一個人として見てくれるのかなと思います。
ルーカス:思い出したのですが、スーパーでレジの人と私の前の並んでいたお客様が友達のようにずっと喋ってるのをよく見るので、納得しました。
榛村:あとよくある出来事としては、とあるブランドのストアで働いていた方を最近見ないなと思っていたら、数軒先の競合ブランドのマネージャーとして働いていました。話を聞くと、こっちの方が給料が良かったから転職したと。またそこで新しく繋がりもできるし、買い付けもしやすくなるわけです。
一方、日本だったら前はあそこで働いてたからちょっと話しかけにくいなとか気まずいということがあると思います。
アメリカでは今までと同じ接客をしてもらえて、私も買い付けしやすくてメリットしかないわけです。日本のように気まずくなって喋りにくくなるなどのマイナス面がないのはアメリカの良いところですね。
日本で大事なのはクオリティと評価
ルーカス:どういう企業が日本またはアメリカで成功すると思いますか?
榛村:アメリカの製品を仕入れて日本へ販売する企業様であれば、日本レベルのクオリティにサービスを向上する必要があると思います。業務のスピードだったり、物販で言えばいかに早く正確にというところが必要になると思います。
また日本でもアメリカでも口コミやレビューも重要だと考えています。例えばラーメン屋に行こうとして、その店を知らなくてもレビューがいいから行ってみようとか、そのラーメン屋が並んでるからこの店は美味しいんだろうなとみなさん認識すると思います。
そういった評価の積み重ねが、一番大事だと思います。YouTubeやInstagramでもいいねやグッドボタンが多いとみんな気になるのと同じです。
ルーカス:私もそうです。オンラインで買う時には商品とお店の評価を気にします。
榛村:配送が早いやレスポンスが丁寧などの良い評価が多い企業がやはり強いのかなと思います。
アメリカでは豊富なカスタマーサービスも重要
ルーカス:逆にアメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大の成功の秘訣は何でしょうか?
榛村:個人の欲求を満たすのが一番だと思います。アメリカ人は箱がボロボロの状態で届いても、ものが良ければ、実際自分が思ってたクオリティだったらOKというのはあると思います。
ルーカス:そもそもアメリカは人種も価値観も多様で、アメリカ人はこれを気にしてますよと一概に言えないですよね?
榛村:そうですね。配送の仕方が雑や箱がボコボコだったなどのクレームはアメリカの方が少ないと思います。そしてアメリカの最大の特徴はリファウンド(返金)しやすいことだと思います。日本ではお客様にクオリティにしっかり満足してもらうように商品を作って、送るのでお客様も会社側もリファウンドは最後の手段と考えていますよね。
アメリカだったら気に入らないとか想像していたものと違ったという理由で気軽にリファウンドできます。最悪の場合別にレシートがなかろうと使用済みの商品でも、リファウンドしたいと言って、通ればリファウンドできてしまうのがアメリカなんです。
ルーカス:日本では考えられないですね。
榛村:でも、アメリカにはリファウンドという文化があるので、そこはやはり文化や価値観に合わせる必要があると思います。
アメリカでは守備範囲を広く、リファウンドなどの豊富なカスタマーサービスを用意しておいた方がいいと思います。日本はしっかりしたマニュアルがあり、店員さんもマニュアルに沿って対応すると思うのですが、アメリカは店員さんによって言うことが違うことが多いです。
ルーカス:あるあるですよね、私も体験しました。笑
榛村:例えば、ちょっと経験が浅い店員だったら知らないからとりあえずダメと言う方もいます。私も返品する時に店員さんにダメと言われたのに、マネージャーと話したら返品できたこともあります。
日本ではマニュアルでの対応になると思いますが、アメリカは人によって考え方が異なり、考え方も豊富なので、サービスの対応範囲の広さと柔軟性は企業の強みになると思います。
アメリカ進出成功の鍵は人脈
ルーカス:これからアメリカ進出を考えている方やアメリカでの市場拡大を考えている企業様へのメッセージをお願いします。
榛村:成功の秘訣は、その業務や事業に精通した人や企業にいかに繋がれるかだと思います。
自社の宣伝のようになり恐縮ですが、例えば弊社であれば日本からアメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大を目指す企業様向けにデジタルマーケティングを提供しています。そういうアメリカで事業をする上で実績や強みを持つ会社と繋がることは大事だと思います。
アメリカは日本より人脈の世界だと思います。アメリカではこの人おすすめだよと人から紹介されることがとても多いです。そして、その業界に精通した人とすぐに繋がれるところがすごいと思います。アメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大も同じで、デジタルマーケティングでInstagramなどのSNSやGoogle広告などを使って、そこから認知度を高めて、多くのお客様と繋がるのがアメリカ進出成功の秘訣だと思います。アメリカでは人脈やお客様との繋がりを意識した計画が重要かと思います。
最初はSNSやGoogle広告などでアメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大を目指して、それがうまくいけば、今度は実際にアメリカのイベントに出店する、次は店舗を持つとなると、どんどん関わる人も増えますし、実際にその段階に合わせて人脈をどれくらい増やせるのかも、アメリカ進出成功のポイントだと思います。人脈があればサポートがどんどん広がって行くのがアメリカです。
ルーカス:そういう観点ですと、アメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大を目指して相談するのは、CREAWが最適なのではと感じます。
榛村:そうですね。日本人スタッフも多いですし、アメリカでの仕事の仕方も理解しているのは弊社の強みです。日本とアメリカの文化・価値観の違いに加えて、日米の商習慣の違いも把握していますし、弊社は全米でビジネスを展開していることから、他のパートナー会社様も含めて紹介できる人脈も多いため、安心して弊社にご相談頂けたらと思います。
また、CREAWは常に新しいことに挑戦し続けているので、企業様のアメリカ進出や販路拡大に加え、新しい事業・挑戦のサポートもできます。これまでの弊社の経験や100社以上の企業様のサポート実績を基に、マンツーマンでサポートできるのも弊社の強みです。
弊社は大手から中小企業様まで幅広いサポート経験があり、大手企業のやり方や中小企業のやり方の両方を熟知していますので、企業様も相談しやすいのではないかと思います。
まだまだ弊社は中堅の広告代理店のため、デジタルマーケティングのサポート料金も他の米系マーケティング会社よりは取り組みやすい価格帯に設定されていると思いますし、予算が合わなければ予算内で可能な最適なデジタルマーケティング戦略を提案できるのも強みです。予算が心配だなと思ってもまずは弊社にご相談頂きたいです!
ルーカス:そうですね。CREAWは初回コンサルティングとお見積りまで無料だとお聞きしていますので、アメリカ進出やアメリカ市場での販路拡大を目指す企業様にはぜひお問合せ頂きたいですね。
Interviewer
Maya Lucas
日本でSNSマーケティング、LP作成に従事。2021年にアメリカ移住し、ロサンゼルスの会社でSEO対策、コンテンツマーケティングを行う。2023年に代表の野口と出会い、CREAWのホームページのSEO対策やメルマガなどを担当。元ITコンサルタント兼システムエンジニアでIT・WEB業界で15年以上の経験を持つ。
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